ゴルフ百科事典

関節可動域が広ければ、スイングでも自由に動ける?

可動域の評価

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まず答え

可動域は関節が動く範囲ですが、その角度だけでスイング中の動きを判断できません。自動・他動、姿勢や左右など測定条件をそろえ、ゴルフの課題でどう動けるかを別に確認します。

詳しい解説

関節可動域(ROM)は、関節をどこまで動かせるかという範囲です。一方、『可動性』『動ける』という言葉は、使う資料によって関節の動きや、姿勢を保って課題を行う能力などを指します。単語だけで同じ測定値だとは判断できません。

上は静止した回旋可動域テスト、下はスイングのある時点での肩と骨盤の分離を説明する概念図です。実際の検査姿勢・角度・相関係数を再現せず、同じ測定量の上限と使用量という対応も仮定していません。

可動域にも測り方の違いがあります。自分の筋肉で動かす自動可動域、本人が力を出さず外から動かす他動可動域、補助を受けながら自分でも動かす方法を区別します。米国CMSの医療施設向け指針もこれらを別に定義しています。同じ関節でも方法が違う数値を、そのまま比較しないためです。

ゴルフの例では、TPIのLower Quarter Rotation Testは、片脚に体重をかけた状態で下半身の回旋を確認し、左右を比べます。股関節だけでなく下腿や足部も関わる課題なので、寝た姿勢で測った一つの関節角度と同じ情報ではありません。

こうしたテストで動ける範囲があっても、そのままスイングの速さ、、球筋が保証されるわけではありません。反対に動きが小さくても、どの関節・方向・姿勢に制限があるのかを分けず『硬い体だからこのミス』と断定することもできません。

比べるときは、対象関節、動かす方向、左右、姿勢、自動か他動か、痛みの有無を記録します。動きの制限には関節の問題、周囲の組織の硬さ、腫れ、痛みなども関わるため、角度だけから原因を診断しません。痛みを押して見本の角度へ近づけることを目的にせず、測定条件と実際の動作を分けて確認します。