ゴルフ百科事典

低ハンデのゴルファーは、高ハンデよりパット中の前後方向の足圧中心の移動が小さい?

パッティング・姿勢制御

あとで読む保存した記事へ →

まず答え

この研究では、はい。低ハンデ群は高ハンデ群より、成功した2.5mパット中の前後方向の足圧中心移動が小さく、左右方向では明確な群間差がありませんでした。ただし、前後移動を小さくすれば上達するという因果までは示していません。

詳しい解説

パッティングでは大きな全身移動を必要としないため、足圧中心()の動きは姿勢の安定性を見る手掛かりになります。ただし、COPは身体の重心そのものではなく、足裏にかかる力の作用点です。

Richardsonらは19人のゴルファーを低・中・高ハンデ群に分け、圧力計測板の上で2.5mのパットを行わせ、成功したパットを各5回解析しました。ストロークを複数の局面に分けて比較すると、低ハンデ群は高ハンデ群より、すべての局面で前後方向のCOP移動が有意に小さくなっていました。

一方、左右方向のCOP移動には、ハンデ群による明確な差は確認されませんでした。つまり、技能差は単純に『身体が全方向に動かない』という形ではなく、この研究では特に前後方向のに表れていました。

ただし、これは19人の横断比較で、しかも成功したパットだけを解析した結果です。前後方向のCOPを意識的に止めればパットが良くなる、という効果を示した研究ではありません。身体を固め過ぎれば、逆に自然なストロークを妨げる可能性もあります。

実用上は、低ハンデ群に見られた特徴として『成功パット中の前後方向のCOP移動が小さかった』と捉え、本人の通常パットで前後動揺が大きく増える場面や、・緊張でパターンが崩れる場面を比較する材料にするのが適切です。