ゴルフ百科事典

高齢ゴルファーは、ドライバーと6番アイアンでバランスの取り方が変わる?

高齢ゴルファー・動的バランス

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まず答え

変わる可能性があります。高齢の熟練男性17人を調べた研究では、ドライバーと6番アイアンで左右脚の支持モーメント、重心と足圧中心の関係、地面反力に違いがあり、必要なバランス・制御戦略も異なると報告されました。

詳しい解説

クラブが変わると、長さ、重量、必要な速度、ボール位置などが変わるため、身体が地面から受ける力とも同じとは限りません。

Severinらは、平均62.2歳の熟練男性ゴルファー17人を対象に、ドライバーと6番アイアンのスイングを3次元動作解析と2枚のフォースプレートで測定しました。参加者の平均ハンディキャップは8.7でした。

結果では、3次元の支持モーメントはドライバーでトレイル脚側が大きく、6番アイアンではリード脚側が大きくなりました。また、身体重心(COM)と足圧中心()の位置関係を表す傾斜角、関節ごとの寄与、最大地面反力にもクラブ間差がありました。

つまり、高齢の熟練者でも、クラブを替えて同じバランスの取り方をそのまま繰り返しているわけではなく、ドライバーと6番アイアンの力学的要求に合わせて脚の使い方やCOM-COP関係を調整していたと考えられます。

ただし、参加者は高齢の熟練男性17人に限られます。若年者、女性、初心者、他の番手まで同じ差が出るとは限りません。また、この研究は特定のバランス戦略を意図的に作れば成績が上がることを示したものではありません。

実用上は、高齢ゴルファーのスイングを評価するときに、ドライバーとアイアンを同じ姿勢・同じ足の使い方へそろえるのではなく、クラブごとに自然な支持の違いがある前提で見るのが適切です。