ゴルフ百科事典

構えたあとに狙いや番手へ迷いが出たら、そのまま打たずにルーティンをやり直すべき?

プレショットルーティン・意思決定

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まず答え

狙いや番手への判断が揺らいだなら、いったん構えを解いて決め直す方が合理的です。プレショットルーティンは「決めたショットへ注意と準備をそろえる」ための手順なので、選択が未確定のまま打つより、短く仕切り直して再び構える方が目的に合います。ただし、些細な雑念ごとに何度もやり直す必要はありません。

詳しい解説

構えたあとに「この番手で届くか」「右を狙うべきか」のようにショット選択そのものへ迷いが出たなら、無理にそのまま打つより、一度構えを解いて判断をやり直す方がプレショットルーティンの目的に合います。

Cohn、Rotella、Lloydは3人の男子大学エリートゴルファーを対象に、認知・行動面を含むプレショットルーティンへのを行いました。介入では、ターゲットへ一貫して合わせること、各ショットで適切な判断をすること、決めたショットへ十分にコミットすることが教えられ、選手の心理面・行動面のルーティン順守率は改善しました。一方、成績が直ちに改善したわけではありません。つまり、ルーティンを守れば必ずナイスショットになるというより、ショット前の判断と準備をそろえる仕組みとして考える方が正確です。

別の一次研究では、国際レベルの男子ゴルファー6人への面接から、プレショットルーティンには注意の配分、ショット選択、心理的準備など複数の役割があり、状況や個人によって内容が変わることが示されました。全員に同じ秒数・同じ動作を当てはめるものではありません。

実戦では、迷いの種類を分けます。番手、ターゲット、球筋、危険区域など『何を打つか』が変わる迷いなら、いったん構えを解き、情報を確認して選択を決め直し、それからもう一度構えます。逆に、決めたショットは変わらず、単に一瞬別の考えが浮かんだ程度なら、毎回最初からやり直す必要はありません。

また、やり直しを増やしすぎるとプレー時間や迷い自体が増える可能性があります。目的は完璧な儀式を守ることではなく、『ショット選択が決まり、その選択に注意を戻して打てる状態』を作ることです。狙いや番手への判断が崩れたときだけ短くリセットし、決定後は普段のルーティンへ戻る、という使い分けが実用的です。