ゴルフ百科事典

同じ深さのラフでも、順目と逆目でクラブ選択はどう変わる?

ラフ・芝目/クラブ選択

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まず答え

同じ深さなら、逆目は芝がヘッドをつかんで減速・ねじれを起こしやすいため、よりロフトがあり短いクラブで脱出と再現性を優先しやすくなります。順目はヘッドが抜けやすいので、球の浮き方が良ければ少し長いクラブも候補です。ただしだけで番手を決めず、密度・水分・球の露出も合わせて見ます。

詳しい解説

ラフの深さが同じでも、芝の向きによってクラブが受ける抵抗は変わります。USGAは、芝目に沿って打つとクラブヘッドが芝の上を滑りやすい一方、逆目では芝がヘッドをつかんで減速させ、ショットへ影響しやすいと説明しています。特に濡れていると、その差が強く出ることがあります。

芝目は芝の倒れる方向を、ヘッド等の進む方向との関係で見ます。図ではヘッドの方向を両方とも右へそろえ、同じ高さと密度の芝が順方向と逆方向へ傾く例を比べています。球の転がる向きを表す矢印ではありません。実際の抵抗や打ち方は芝質・長さ・密度・水分等にも左右され、この図から一律のクラブ選択やスイングを指定しません。

そのため、逆目では「飛ばせる最大番手」より「確実に抜ける番手」を優先します。一般には、短くロフトのあるクラブほどヘッドを管理しやすく、深いラフからまず安全に前進させる選択を取りやすくなります。順目ではヘッドが抜けやすいため、ボールが十分に見えていて芝の密度も強すぎなければ、逆目より少し長いクラブを選べる余地があります。

ただし、順目なら必ず長いクラブ、逆目なら必ずウェッジという固定ルールではありません。Strunkらの実験では、芝面に対するボールのライ自体がとキャリーへ有意に影響しました。実戦では芝目に加えて、ボールがどれだけ沈んでいるか、葉や茎の密度、水分、傾斜、必要キャリー、グリーン手前の危険を合わせて判断する必要があります。

同じ深さで比較するなら、逆目ほどクラブの抜けとフェース向きの再現性を優先し、順目ほど距離を取りに行ける余地が増える、と考えるのが実用的です。芝目はクラブ選択を決める一要素であり、単独で番手を決めるものではありません。