ゴルフ百科事典

平均スコアが同じでも、ボギー中心の人とバーディー・大叩きが混じる人では改善の優先順位は変わる?

スコア分布・改善優先順位

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まず答え

変わり得ます。平均スコアが同じでも、毎ホール少しずつ失っている人と、良いホールは多い一方でダブルボギー以上をまとめて打つ人では、失点の場所が違います。ただしスコアの並びだけで決めず、ペナルティ、ティーショット、アプローチ、寄せ、パットのどこで打数を失っているかまで分けて確認します。

詳しい解説

平均スコアが同じでも、スコアの作られ方は同じとは限りません。たとえば平均80でも、ほとんどがパーとボギーで80になる人と、バーディーを複数取る一方でダブルボギー以上も多い人では、改善すべき失点の形が違う可能性があります。

BroadieはPGA TourのShotLinkデータを用い、単純な平均スコアだけでなく、各ショットが基準に対して何打得したか・失ったかをティーショット、アプローチ、ショートゲーム、パッティングなどへ分解しました。この方法の重要な点は、最終スコアが同じでも、どこで打数を使ったかを別々に見られることです。

またDrappiとKehは、PGA Tourのショット単位データから各ホールのスコア分布を予測するモデルを作り、選手のスコア平均だけでなく、ドライバーの散らばり、アイアン、パッティングなど複数の技能を使って、バーディー・パー・ボギーなどの確率を扱いました。平均値だけでは、スコア分布の形を表し切れないという考え方です。

実用上は、まず同じ期間のラウンドを使って、①バーディー以下、②パー、③ボギー、④ダブルボギー以上の割合を出します。そのうえで、ペナルティ数、3パット数、パーオン率、パーオン失敗後の打数などを重ねます。

ボギーが多く大叩きが少ない人は、データ上で毎回発生している小さな失点を探します。たとえばアプローチが遠い、寄せで次のパットが長い、短いパットを外す、といった反復損失です。反対に、バーディーも出るがダブルボギー以上が多い人は、もし大叩きがペナルティやリカバリー失敗へ集中しているなら、その尾の大きな失点を減らす方が平均スコアへ効きやすくなります。

ただし『大叩き型なら必ず守る』『ボギー型なら必ず攻める』という固定ルールにはしません。競技形式、コース、技能水準によって最適なリスクの取り方は変わります。平均スコアではなく、ホールスコア分布とショット別の失点を一緒に見て、実際に最も多く打数を失っている場所を改善優先にします。