左右の 散らばりが 大きいとき、 出球の ズレと 曲がりの ズレの どちらが 主因かどう 見分ける?
方向性・散らばり
まず答え
着弾点だけで見ず、各球を「出球方向」と「その後の曲がり」に分けます。出球方向の散らばりが大きく曲がり方が似ているなら出球側、出球はそろうのに曲がり量や方向がばらつくなら曲がり側の影響が大きいと考えます。両方ばらつくなら両方です。
詳しい解説
左右の散らばりを診断するときは、最終的な着弾位置だけを見ると原因を分けにくくなります。まず、ボールが打ち出された直後の方向と、その後に空中でどれだけ左右へ曲がったかを別々に見ます。
打ち出し方向は、ボールがインパクト直後にどちらへ飛び出したかを示す値です。PINGの実験研究では、アイアンからドライバーまで、初期の打ち出し方向はクラブパスよりフェース向きの影響を強く受け、フェース角の寄与はクラブによって約61〜83%と報告されました。ただし、これは出球方向の平均的な関係で、1球の原因をフェース角だけに固定するものではありません。
一方、曲がりはボールが飛び出した後に左右へどれだけ進路を変えたかです。芯付近の打点ではフェースとクラブパスの関係によるスピン軸が重要で、ドライバーなどではトウ・ヒール打点によるギア効果も曲がりへ影響します。つまり、出球がそろっていても曲がり方が毎回違えば、最終的な左右幅は大きくなります。
実際には複数球を並べて、①出球方向の幅、②曲がり方向と曲がり量、③最終着弾の幅を分けて見ます。出球が左右へ大きく散るのに、その後の曲がり方が似ているなら、左右幅の主な入口は出球側です。反対に、出球は狭い範囲へそろうのに、その後の曲がりが左右へ大きく変わるなら、曲がり側のばらつきが主因です。
両方がばらついている場合は、どちらか一つに決めません。まず出球側ならフェース向きや動的ライ、曲がり側ならフェース・トゥ・パスや打点など、対応する観測項目を追加します。原因の推測はその後です。
計測器がない場合でも、打ち出し直後の目印を決めて「最初にどこへ出たか」と「そこからどちらへ曲がったか」を毎球記録すれば、着弾点だけを見るより切り分けやすくなります。1球ではなく複数球の分布で見ることが重要です。