ゴルフ百科事典

ラウンド前に測ったキャリーが普段より短いとき、全番手を同じ割合で補正していい?

距離校正・弾道計測

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まず答え

原則として、1本のクラブで出た差を全番手へ同じ割合で広げない方が安全です。気温や標高などの環境だけでなく、その日の・・スピンも番手ごとに違うため、代表的な複数番手で確認し、可能なら条件補正した各番手のキャリーを使います。

詳しい解説

ラウンド前に、たとえば7番アイアンのキャリーが普段より5%短かったとしても、「今日は全クラブ5%短い」と決めつけるのは粗い補正です。その差が気温や高度などの環境によるものなのか、自分の当日のクラブ速度・・打ち出し・スピンによるものなのかで、他番手への広がり方が変わるからです。

TrackManのNormalization(条件補正)は、実測した弾道を単純な一定割合で伸縮するのではなく、各ショットのボール初速、打ち出し角、スピンなどの打ち出し条件を使い、指定した標高・気温、無風条件で弾道を再計算します。つまり同じ気温差・標高差でも、番手ごとに打ち出し条件が違えば、補正後のキャリー差も一律とは限りません。

USGAもゴルフボール試験について、屋外では気温・風・芝条件が変化して厳密な比較が難しいため、現在は打ち出し条件と空力を分け、温度・湿度を管理した環境で評価しています。ラウンド前の数球だけで「自分の飛距離表そのものが全部縮んだ」と判断するより、環境差と当日の打ち方の差を分ける方が合理的です。

実戦では、ウェッジまたは短いアイアン、中間のアイアン、長いクラブというように、代表的な複数番手でキャリーを確認します。弾道計測器に標高・気温などをそろえた条件補正機能があるなら、その値を基準にすると比較しやすくなります。複数番手がそろって普段より短く、その差も似ているなら、その日の暫定的な全体補正として使う余地はあります。

一方、7番アイアンだけ短い、長いクラブだけ落ちる、打点や球速が普段と違う、といった場合は全番手へ同率補正しません。まず代表番手ごとの実測を優先し、確認できていない番手は安全側に余裕を取ります。「1本で5%短い=全番手5%短い」ではなく、複数番手の同じ傾向を確認してから補正を広げます。