大会の 救急計画では、 選手と 観客で 搬送経路を 分ける 必要が ある?
大会医療・救急搬送
あとで読む保存した記事へ →
まず答え
一律に別道路にする決まりがあるわけではありません。観客の流れや競技動線で搬送を妨げないことが重要です。医療拠点の分離や専用動線の必要性は、大会の規模・会場・地域の法令に応じて、主催者が医療・救急の専門家と決めます。
詳しい解説
選手と観客で必ず別々の搬送道路を用意する、という一律の要件は、確認したIGFの資料にはありません。大切なのは、医療拠点への移動や場外への救急搬送を、観客の流れや競技動線が妨げない計画にすることです。
国際ゴルフ連盟(IGF)の2023年版大会医療ガイドラインは、観客用の医療本部を選手施設から離して設置し、選手用医療拠点を選手サービス区域に置くことを推奨しています。また、選手を搬送するときは観客区域を横切ることを避け、可能な場合には救急車の専用進入・退出経路を定めるとしています。
このガイドラインは強制規則や法的文書ではなく、地域・国の法令、大会規模、参加者や観客の状況に合わせて調整するための推奨です。「拠点を分けること」と「道路を必ず2系統にすること」は同じではありません。
同じ道路を使う計画でも安全に運用できるかは、医療拠点の位置、混雑、車両の出入り、搬送の受け渡しなどを確認したうえで、主催者と医療・救急の専門家が判断します。逆に、別道路を用意しただけでも搬送が円滑になるとは限りません。
事前確認では、医療拠点から搬送先までの経路、観客・競技動線との交差箇所、コース内搬送から救急車への受け渡し、救急車が会場を離れた際の医療体制を計画に落とし込みます。分離の有無だけで安全性を決めず、大会ごとの医療計画として確認する必要があります。