ゴルフ百科事典

バンカーの斜面は、底と同じように深くレーキをかけるべき?

バンカー管理・レーキ

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まず答え

一律に深くほぐす必要はありません。斜面の砂を柔らかくしすぎると、目玉や豪雨時の砂移動が増えやすくなる場合があります。砂の種類、斜面勾配、ライナー、排水、狙うプレー性に合わせ、底と斜面で整備方法を変えることがあります。

詳しい解説

バンカーの底と急な斜面では、砂に求める状態が同じとは限りません。底ではショット後の足跡や打痕をならし、一定の砂深さとプレー性を保つ必要があります。一方、急な斜面を深くほぐし続けると、砂が軟らかくなってボールが埋まりやすくなったり、雨で砂が下へ移動しやすくなったりする場合があります。

斜面を深くかき起こさず滑らかに保つ管理と、床のプレー跡を均す整備では目的が異なります。砂質、水分、深さ、施設の方針によって調整し、全コース共通のレーキ深さや頻度は決めません。

USGAが紹介した米国のコース事例では、急なバンカーフェースをレーキで深くほぐす代わりにローラーで締めて滑らかに保つ運用へ変更し、斜面での目玉や豪雨時のを減らしながら作業時間も短縮しました。これは一つのコースの事例であり、すべてのバンカーでが正解という意味ではありませんが、底と斜面を同じ強さでレーキする必要がないことを示す実例です。

またUSGAは、レーキ方法そのものが砂の硬さへ影響すると説明しています。手レーキで頻繁に深くほぐした砂は軟らかくなりやすく、機械レーキでは機械の重量や水分条件によって締まりやすくなります。同じ砂を使っていても、斜面の向き、日照、散水、排水、砂深さが違えば仕上がりは変わります。

そのため実務では、①斜面で砂が流れていないか、②目玉が多発していないか、③下地やライナーが露出していないか、④底部の砂深さと硬さが過度に変わっていないかを確認し、必要に応じて区域ごとにレーキの深さや方法を変えます。

つまり、バンカー整備は『全面を同じ深さでほぐす』ことが目的ではありません。砂を所定の位置に保ち、極端な軟らかさや硬さを避けながら、狙うプレー性を維持できる方法を選ぶのが基本です。