グリーンの 「サッチ層の 厚さ」と 「有機物含有率」は 同じ 指標?
サッチ・有機物管理
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まず答え
いいえ。同じ有機物の問題を見る指標ですが、同じものではありません。サッチ層の厚さは断面で見える有機物層の厚み、有機物含有率は決めた深さの試料に有機物がどれだけ含まれるかを重量割合などで測った値です。厚さと%を直接換算することはできません。
詳しい解説
グリーンの有機物を確認するときには、コアを抜いて表面近くの色の濃い層やサッチの厚さを見る方法と、研究室で有機物含有率を測る方法があります。この2つは似ていますが、答えている質問が違います。
サッチ層の厚さは、芝の葉の付け根から根域へ向かって有機物がどの深さまで層状にたまっているかを見る指標です。層が厚いか、途中に有機物の多い層ができているかなど、根域の構造や層状化を把握するのに向きます。
一方、有機物含有率は、決められた深さの試料に含まれる有機物の割合を測ります。USGAが示す表層有機物の標準測定では、表面から約2.0〜2.5cmのコアを芝付きのまま採取し、研究室で強熱して失われた重量から有機物量を求めます。複数地点を採り、毎年ほぼ同じ時期・深さ・方法で測ることで変化を比較しやすくなります。
そのため、見た目に同じ厚さの層でも、砂でどれだけ希釈されているかや密度が違えば有機物%は変わります。逆に同じ有機物%でも、有機物が表面近くへ集中しているか、やや深い範囲へ分散しているかで断面の見え方や水の動きは違います。
管理では、層の厚さは『どこに有機物がたまっているか』を見る材料、有機物含有率は『一定の深さにどれだけあるか』を数値で追う材料として使い分けます。厚さと%のどちらか一方だけを万能な基準にせず、同じ採取条件で継続して比較することが重要です。