サッチと 「表層有機物」は、 同じ 意味?
サッチ・有機物測定
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詳しい解説
ゴルフ場管理では「サッチ」と「表層有機物」がほぼ同じ意味で使われることがありますが、測定や診断では分けて考えた方が正確です。
サッチは一般に、緑の芝葉とその下の土壌の間に蓄積する、生きた・枯れた茎、根、ほふく茎などの層を指します。芝が生育する過程で自然に生まれ、適量なら芝面の弾力や交通耐性に役立ちますが、厚くなり過ぎると水を抱え、軟らかさや乾きムラの原因になります。
一方、USGAが標準化を進めている「表層有機物」の測定では、グリーン表面からおよそ2〜2.5センチの範囲に含まれる、生きたものと枯れたものを含む有機物全体を対象にします。測定時には芝の緑葉部分も残して評価する方法が推奨されており、見た目で確認できるサッチ層の厚さだけを測っているわけではありません。
さらに、長年の目砂で砂と有機物が混ざった「マット」と呼ばれる層ができることもあります。USGAの資料では、暖地型芝などでサッチとマットを分けて表現する場合があります。つまり、現場で『サッチが厚い』と言う場合の層と、分析値としての『表層有機物%』は、同じ情報ではありません。
この違いは管理判断にも影響します。サッチ層の厚さを目視するだけでは、有機物が砂とどの程度混ざっているかは分かりません。逆に、有機物含有率の数字だけでも、層がどこに集中しているかは分かりません。グリーン管理では断面観察、層厚、一定深さでの有機物含有率、硬さや水分などを組み合わせて判断します。
したがって、会話上は近い言葉でも、サッチは主に『層』、表層有機物は一定深さに含まれる『有機物全体を測る概念』として区別すると理解しやすくなります。