ゴルフ百科事典

VRでパットすると、実環境より注視回数が減って、1回の注視時間は長くなりやすい?

視覚・注意

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まず答え

この研究では、その傾向が確認されました。実環境よりVRの方が注視回数は少なく、1回あたりの平均注視時間は長くなりました。ただし特定のVR環境での結果で、すべての機器やゴルファーに同じ変化が出るとは限りません。

詳しい解説

Bennettらは、初心者44人、ゴルフ以外の競技選手14人、熟練ゴルファー5人に、実環境とVRの両方でそれぞれ30パットを行わせ、視線計測器で注視の回数や時間を記録しました。

結果では、注視回数は実環境の方が多く、VRでは少なくなりました。この差は統計的に有意でした(p=.003)。一方、1回あたりの平均注視時間は、初心者から熟練者まで全ての技能群でVRの方が長くなりました。

つまりVRでは、実環境と比べて『細かく視線を移す回数が減り、1回の注視を長く保つ』方向へ視線行動が変わったことになります。研究では、VRと実環境で視覚運動の結びつきが異なる可能性があり、VRで測った視線パターンをそのまま実グリーンの視線戦略とみなすのは注意が必要だとしています。

ただし、この変化が良いとも悪いとも、この結果だけでは決められません。また熟練ゴルファーは5人と少数で、使用したVR機器や表示方法も限定されています。

したがって、VRパッティングでは実環境より注視回数が減り、平均注視時間が長くなることがある、というのがこの研究から言える範囲です。