ゴルフ場に ある 「湿地」は、 普通の 水たまりと 何が 違う?
水環境・生態系
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まず答え
湿地は、水が地表を覆ったり地表近くの土を一定期間飽和させたりして、その水の条件に合う土壌や植物・生き物の集まりが形成される場所です。雨の直後に一時的な水たまりができただけで、すべて湿地と決まるわけではありません。季節的に乾く湿地もあります。
詳しい解説
湿地は、一年中または一年のある期間、地表に水があるか、地表近くの土壌が水で飽和する場所です。米国EPAは、その水のあり方が土壌の発達や植物・動物の集まりを大きく左右し、湿った条件に適応した植物や特徴的な土壌が形成されると説明しています。
したがって、見た目に水があるかどうかだけで区分できません。一時的な豪雨でフェアウェイに水がたまった状態は、それだけで湿地生態系ができたことにはなりません。逆に、季節によって水が引く場所でも、水のある期間に対応する土壌や植生があれば湿地になり得ます。
ゴルフ場では、湿地は水の一時貯留や生息地などを担う区域として、プレー面の排水とは分けて考えます。ASGCAの事例には、池・水路・植生帯・造成湿地を組み合わせ、プレー区域からの水を受け渡しながら既存湿地を保全した設計があります。
ただし、ここで説明する生態学的な概念と、法令上どこまでを保護対象の湿地とするかは同じ判断ではありません。境界や工事の可否は地域の制度と現地調査で確認します。水たまりを見た印象だけで、湿地を乾かしてよい、あるいは全く手を加えられないと決めません。