ゴルフ百科事典

フリーモーメント方向とは?

地面反力・モーメント

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まず答え

方向は、足と地面の接触面で生じる鉛直軸まわりのねじりモーメントが、どちら向きに作用しているかを表します。正負の向きは計測系の座標定義で決まるため、符号だけを見て良し悪しは判断できません。

詳しい解説

フリーモーメントは、足裏と地面の接触面で生じる鉛直軸まわりのねじりモーメントです。「方向」は、その回転作用が鉛直軸まわりのどちら向きかを示します。フォースプレートでは一般に正負の符号で表しますが、時計回りを正にするか反時計回りを正にするかは、研究や機器の座標系で変わります。

この図では上向きの鉛直軸を正とし、地面から足へ作用するモーメントを描いています。機器の座標系や足が地面に及ぼす側の出力では符号が変わり得るため、設定を確認します。モーメントの向きは、足の実際の回転方向を示しません。

そのため、数値のプラス・マイナスをそのまま「良い方向・悪い方向」と読むのは誤りです。まず右手系などの座標定義、右打ちか左打ちか、左右足を別々に測っているかを確認する必要があります。

Meisterらの2011年研究では、プロ10人とアマ5人のスイングを3次元計測とフォースプレートで分析し、体重で正規化したピーク・フリーモーメントを評価しました。プロではピーク値の再現性が高く、クラブヘッド速度との強い関連も報告されました。一方、Hanらの2019年研究では左右足を別々に測り、リード足とトレイル足で地面との回転作用への寄与が異なることを示しています。

実用上は、方向だけで良否を決めず、①座標系、②左右どちらの足か、③スイングのどの局面か、④モーメントの大きさ、⑤地面反力や骨盤・胸郭の回転と同じ時間軸で見ます。符号が反転したこと自体より、いつ・どちらの足で・どの程度の回転作用が生じたかを読む指標です。