コース管理機械・設備マネジメントに おける スプレーヤーとは?
コース管理機械・設備マネジメント
まず答え
スプレーヤーは、ゴルフ場の芝へ液体を一定量・一定幅で散布するための管理機械です。一般的な専用機は、薬液タンク、攪拌装置、ポンプ、バルブ、ブーム、ノズル、散布量を制御する装置で構成され、走行速度とノズル条件を合わせて狙った散布量を均一に届けます。
詳しい解説
ゴルフ場のコース管理で使うスプレーヤーは、液体を単に「まく」ための車両ではなく、決めた面積へできるだけ均一な量を散布するための専用機械です。芝管理では、液体肥料や適用が認められた各種資材などを、対象面積と製品の使用条件に合わせて散布するために使われます。
代表的な構成は、液体を入れるタンク、内容物を均一に保つ攪拌機構、液体を送るポンプ、流路を切り替えるバルブ、左右へ広がるブーム、実際に液滴を作るノズルです。ToroのMulti Pro 5800では、1136リットルのタンク、攪拌ノズル、ポンプ、電子作動バルブ、3分割ブーム、複数種類の散布ノズルが組み合わされています。
散布量は、タンク容量だけでは決まりません。ノズルの種類と流量、圧力、ノズル間隔、走行速度、散布幅などの組み合わせで、単位面積当たりに届く量が変わります。そのため実務では、作業前に機械を校正し、実際の流量や走行速度が設定どおりか確認します。Toroの現行機も、車両幅やノズルなどの条件を登録し、複数の散布量を管理できる散布量制御装置を備えています。
最近の機種ではGPSと連動し、すでに散布した場所へ重ねて撒くのを減らす機能もあります。Multi Pro 5800のGeoLink仕様では、位置情報を使ってノズルを個別にオン・オフし、重複散布を抑える仕組みが用意されています。ただし、GPSが付いていれば校正やノズル点検が不要になるわけではありません。
また、ノズルは用途によって液滴の大きさや飛散しやすさが異なり、摩耗や詰まりでも散布量と分布が変わります。したがって、スプレーヤーの管理は「設定値を入力して走る」だけでなく、ノズル、ポンプ、攪拌、圧力、速度、散布パターンを一つの系として確認する必要があります。
要するに、スプレーヤーは芝へ液体を正確かつ均一に届けるための散布システムです。具体的な散布条件は使用する製品、ノズル、機種で異なるため、資材のラベルと機械メーカーの取扱説明書を優先します。