芝草品種・育種
バミューダグラスのChampion Dwarf(Champion)って、どんな品種?
Champion Dwarf(一般にChampionとも呼ばれます)は、1987年に米テキサス州のTifdwarfグリーン内で見つかった自然変異由来のウルトラドワーフ・バミューダグラスです。細い葉、高い茎密度、縦方向の伸びが小さく非常に低い刈高へ耐える性質から、暖地のパッティンググリーンで使われてきました。
Champion Dwarfは、米国特許USPP9888Pによると、1987年にテキサス州Walker CountyのTifdwarfを植えたパッティンググリーンで見つかった特徴的な株を、単一のスプリッグ(ほふく茎片)から栄養繁殖して選抜した品種です。特許ではCynodon dactylon × Cynodon transvaalensisの三倍体ハイブリッドとされ、DNA解析ではTifdwarfからの体細胞突然変異、または両者に共通する祖先から生じた可能性が示されています。
特徴は、縦方向の葉の伸びが非常に小さい一方で、ほふく茎・地下茎による横方向の成長が密で速く、茎密度が高く葉が細いことです。非常に低い刈高へ耐えやすく、USGAはChampionをMiniVerde、TifEagleと並ぶ代表的なウルトラドワーフ・バミューダグラスとして扱っています。
ただし、Championという品種名だけで「必ず速い」「管理が楽」とは言えません。ウルトラドワーフのグリーン品質は、刈高、ローリング、トップドレッシング、バーチカルカット、水分、日照などの管理で変わります。特に冬の低温は弱点になり得て、USGAが紹介するアーカンソーでの複数年試験では、ChampionはMiniVerdeやTifEagleより冬季障害が大きい傾向が示されました。ただし、これは試験地・年・被覆などの条件がある比較結果です。
実際に導入や比較をする場合は、自コースに近い冬の冷え込み、夏の高温、日照、刈高、冬季保護、管理量を合わせて評価するのが適切です。品種名だけで一定のグリーンスピードや日本での適性を断定するものではありません。
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