芝草品種・育種
芝品種の評価表は、どこを見て比較すればいい?
表の1位だけを見るのではなく、まず「何の芝を、どこで、何年、どんな管理条件で評価した表か」を確認し、その後に評価項目とLSD(統計上の差を見る目安)を見ます。数値差がLSDを上回らない場合は、順位だけで品種の優劣を断定せず、複数年・複数地点で同じ傾向が続くかまで確認します。
芝品種の評価表は、全国共通の順位表ではなく、特定の試験条件での比較結果です。最初に表題を見て、草種、用途、試験名が自分の目的と合っているかを確認します。グリーン用とフェアウェイ用、別の草種の表を同じ尺度で横並びにしないことが重要です。
次に、試験地、年、集計期間、管理条件を見ます。同じ品種でも、気候、土壌、刈高、施肥、日照、灌水などで成績は変わります。自分のコースに近い条件の結果ほど判断材料として使いやすくなります。
評価項目の意味も確認します。NTEPでは多くの項目が1〜9で評価されますが、9の意味は項目によって違います。芝質では9が理想的な状態、色では濃い緑、病害評価では病害が少ない状態を示します。項目によっては割合で示されます。芝質の同じ数字も、別の草種同士では直接比較できません。
品種間の平均値を比べるときは、表の下にあるLSDを見ます。NTEPでは、2品種の平均値の差がその表のLSDを上回る場合に統計上の差があると判断します。差がLSDを上回らないなら、数値上の1位・2位だけを大きな性能差として扱わない方が適切です。
最後に、単年・単地点だけで決めず、複数年・複数地点で同じ傾向が繰り返されているかを見ます。米国の試験で上位だから日本のどのコースでも最良、という意味ではありません。品種選びでは、試験結果と自コースの気候・管理条件がどれだけ近いかをセットで判断します。
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