ゴルフ百科事典

ゴルフスイングの「協調の安定性」って何?

3Dスイング解析

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まず答え

協調の安定性は、肩・肘・手首や骨盤・胸郭など複数の部位どうしの動く関係が、繰り返しのスイングでどれだけ一貫して再現されるかを見る考え方です。相対位相などのばらつきで評価できますが、ばらつきが小さいほど必ず良いとは限りません。

詳しい解説

「協調の安定性」は、1つの関節角度が毎回同じかではなく、複数の関節や身体セグメントの相対的な動き方がどれだけ一貫しているかを見る考え方です。3D動作解析では、肩と肘、肘と手首、骨盤と胸郭などの組み合わせについて、連続相対位相(CRP)や位相差を求め、その試行間のばらつきを協調の安定性の指標として使うことがあります。

協調の安定性は、部位間の相対位相などが繰り返した試行でどれだけ変わるかを見る考え方です。図は架空の3試行で、CRPの計算手順や良否判定を示していません。

Xiaoらの2026年研究では、右打ち男性の低ハンデ14人と高ハンデ14人を対象に、ダウンスイング中の肩・肘・手首の協調と、そのばらつきを3D計測しました。関節協調には一部の組み合わせで群間差がありましたが、協調のばらつきについて見つかった差は多重比較補正後には有意ではありませんでした。つまり、低ハンデほど協調のばらつきが常に小さい、とはこの研究からは言えません。

Sommerらの2014年研究では、男性ゴルファー13人が4週間・12回の同期メトロノーム練習を行った後、手首・肘・肩などの関節間の相関が高まり、位相差のばらつきが小さくなりました。一方、クラブ速度には有意な変化がありませんでした。この結果も、協調がより一定になることと、クラブ速度が上がることは同じではないことを示しています。

実用上は、協調の安定性を単独の良否判定には使いません。同じクラブ・同じ狙い・近い努力度で複数球を比較し、関節やセグメント間の位相・のばらつきが、、球速、出球、散らばりの再現性とどう対応しているかを見ます。安定していること自体より、狙った結果を繰り返せる協調かどうかが重要です。