ゴルフ百科事典

ゴルフでいう「輻輳」って何?

視覚・両眼視

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まず答え

輻輳は、近い対象を見るときに左右の目を内側へ向け、両眼の視線を同じ対象へ合わせる動きです。そのものではなく、左右の像を一つに保つための眼球運動の一つです。ゴルフではボールやカップへ視線を切り替える際に関わりますが、輻輳の状態だけで距離感やパット精度は決まりません。

詳しい解説

左右の目は離れた位置にあるため、近い物を見るときは両眼を内側へ回して視線を同じ対象へ合わせる必要があります。この内向きの両眼運動が輻輳です。遠い対象へ視線を移すときは反対方向の開散が起こります。

近い物を見るときは左右の目を内側へ回し、視線を同じ対象へ合わせます。この運動が輻輳です。左右像の差である両眼視差や、その差を使う立体視とは区別します。内向きの角度の大小からパット成績の良否は決まりません。

両眼視差は左右の網膜像に生じる位置の差、立体視はその両眼情報を奥行きとして利用する知覚です。輻輳は、それらと同じ言葉ではありません。視線を一つの対象へ合わせ続けるための眼球運動として分けて考えます。

ゴルフでは、パット前にカップや狙い点を見てから足元のボールへ視線を戻すなど、見る距離を切り替える場面があります。Lohmeyerらは低〜中ハンデの24人を対象に、両眼のわずかな位置ずれを示す固視ずれや立体視速度などを測り、パットのアライメントと結果との関係を調べました。ただし、固視ずれの安定性とパットの一貫性の関係は先行研究を再現できませんでした。Fronkの研究でも、自然に存在する固視ずれや斜位の方向・大きさとパット誤差の明確な関係は示されていません。

したがって、輻輳はゴルフの視覚機能を理解する材料の一つですが、「輻輳が強いほど距離感が良い」「数値を改善すればパットが入る」とは言えません。には両眼視差だけでなく、対象の大きさ、地面の模様、遠近法、頭の動き、経験による校正など複数の手掛かりが使われます。