パットの 「目線ライン」って 何? ターゲットラインと 平行でないと ダメ?
アドレス・アライメント
まず答え
目線ラインは、構えたときの左右の目を結ぶ向きとターゲットラインの関係を表す考え方です。パットの狙い方に関係しますが、全員が必ず完全に平行でなければならない、とまでは言えません。
詳しい解説
パッティングでいう「目線ライン」は、一般に左右の目を結ぶ仮想の線が、ボールから狙い方向へ伸びるターゲットラインに対してどちらを向いているか、というアドレス時の視覚的な配置を指します。視線そのもの、つまり今どこを見ているかとは別です。
MacKayの実測研究では、経験のある右打ちゴルファー10人について、5フィートの直線パットを計30回記録し、アドレス時の左右の目を結ぶ線とパターフェース向きをターゲットラインに対して測定しました。目のアライメントとフェース向きには関連が見られましたが、30回のうち目線ラインがターゲットラインと平行だったのは4回だけでした。少なくともこの小規模研究からは、「上手い人は必ず両目の線を完全に平行にする」とは言えません。
また、目線ラインと「どこを見ているか」は分けて考える必要があります。Naitoらは17人のゴルファーのパッティング中の眼球運動を測り、熟練度によって注視の仕方に違いがあることを報告しました。これは、頭や両目の配置だけでなく、視線の使い方もパッティングの視覚制御に関わることを示します。
実用上は、目線ラインを単独の理想角として固定するより、自分が真っすぐだと感じる狙いと、実際のフェース向き・出球方向が一致する位置を探す方が安全です。鏡や外部の基準線を使い、頭の位置を変えたときに見え方と実際の向きがどう変わるかを確認します。
なお、MacKayの研究は人数が少なく、因果関係を証明したものではありません。目線ラインがずれたからフェースがずれたのか、別のセットアップ要因が両方へ影響したのかまでは分かりません。そのため「両目を平行にすればパットが入る」という処方にはしないのが適切です。