ゴルフ百科事典

ゴルフボールのディンプル被覆率って何?高いほど飛ぶの?

空力・ディンプル被覆率

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まず答え

ディンプル被覆率は、ボール表面のうちディンプルが占める割合を表す指標です。高ければ必ず飛ぶわけではありません。被覆率はディンプルの深さ・直径・形・数と組み合わさって抗力や揚力を変え、同じ被覆率でも空力特性は変わります。

詳しい解説

ディンプル被覆率は、ゴルフボール表面のうち、ディンプルがどの程度の割合を占めているかを表す指標です。研究では「占有率」と呼ばれることもあり、ディンプルの直径や数を変えることでこの割合を調整します。

被覆率はボール表面のうちディンプルが占める割合です。図は関係を説明するための局所平面モデルで、球全体の被覆率をこの見取り図から計算するものではありません。実製品の配置や空力の優劣も示していません。

この数値は、ディンプルが多いか少ないかだけを見るものではありません。同じ個数でも直径が大きければ被覆率は高くなり、逆に小さければ低くなります。したがって「ディンプル数」と「被覆率」は別の指標です。

森山・岡永の2023年の研究では、ディンプル被覆率、体積比、底面形状を変えた15種類の模型球を作り、回転させた状態で揚力と抗力を風洞測定し、その結果を使って弾道を計算しました。被覆率だけを上げれば飛距離が一方向に伸びる結果ではなく、体積比や形状との組み合わせで結果が変わりました。

同研究では、被覆率が高いほど弾道が高くなる傾向が見られた一方、飛距離は被覆率だけでは決まりませんでした。条件によっては被覆率52.6%や63.1%の模型球が、83.1%の模型球と同等または大きな飛距離を示しています。

つまり、被覆率は「高いほど高性能」という順位表ではなく、ボール表面をどう設計したかを示す一つの設計値です。実際のボールでは、被覆率に加えてディンプルの深さ、直径、底面形状、体積比、回転数、ボール速度まで合わせて空力を設計します。