ゴルフ百科事典

ゴルフクラブの「反発係数(COR)」とは?

用具規則/反発係数・COR

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まず答え

COR(反発係数)は、衝突前後の相対速度の比で、衝突でどれだけ速度が失われにくいかを表す指標です。ゴルフではクラブフェースのばね効果を評価する考え方として使われてきましたが、現在の用具適合判定は主にCT()を使うため、CORだけを見てクラブの適合性や飛距離を判断するのは適切ではありません。

詳しい解説

CORはCoefficient of Restitutionの略で、日本語では反発係数と呼ばれます。2つの物体が衝突したとき、衝突前の近づく相対速度に対して、衝突後に離れる相対速度がどの程度残るかを比で表します。値が大きいほど、衝突で相対速度が失われにくいことを意味します。

ここでは右向きを正とする一次元の正面衝突を仮定し、球は衝突前に静止した例として描いています。衝突後もクラブ側は動くため、球速だけが分離の相対速度になるわけではありません。斜め衝突は法線方向と接線方向を分け、比較する試験条件をそろえます。

ゴルフクラブでは、フェースの「ばね効果」を制限するためにCORが用いられてきました。2002年の規則方針発表では、USGA管轄でCOR 0.830の上限を維持し、R&A管轄では2003年から高度な競技向けの競技条件で同上限を採用できるようにしたうえで、2008年から一般のプレーにも適用する方針が示されました。両団体の管轄で同時に同じ上限が導入されたわけではありません。その後、現行の適合評価では、現場や審査で測りやすい振り子式のCT(Characteristic Time/特性時間)が中心に使われています。

現行の用具規則は、クラブヘッドやフェースが規定を超えるばね効果を持ってはならないと定め、R&AとUSGAのPendulum Test Protocolで評価します。クラブ形状によっては追加の衝突試験を使う場合もあります。したがって、現在のクラブで『CORが高いほど適合上限に近い』と単純に読み替えるのは正確ではありません。

また、CORは衝突特性の一要素であり、実際の飛距離はヘッド速度、、ロフト、、スピン、ボール特性などでも変わります。CORは『フェースがどれだけ反発するかを考えるための物理指標』として理解し、現在のルール適合性はCTなどの公式試験で確認するのが適切です。