ゴルフで いう 「関節位置覚」って 何?
感覚・固有感覚
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詳しい解説
関節位置覚は、自分の身体の一部がどこにあるかを、視覚に頼らず見積もる感覚です。研究では、目を隠した状態で片腕をある角度に置き、反対の腕で同じ位置を再現する「位置合わせ課題」などを使って評価します。動き始めたことを感じる運動感覚や、力の大きさを感じる感覚とは分けて扱われます。
Tsayらは14人を対象に、肘周囲の筋を収縮させたり振動させたりした後の前腕位置覚を調べました。位置合わせ課題では誤差の変化が筋紡錘からの情報と整合し、関節位置覚には筋の長さ変化を検出する感覚器が重要な役割を持つことが示されました。ただし、人の位置感覚は筋紡錘だけで作られるわけではなく、皮膚感覚や視覚、努力感など他の情報も状況によって加わります。
ゴルフスイングでは、手首・肘・肩・体幹などを高速に動かすため、身体の位置を感じる情報も運動調整に使われます。Osisらは24人のゴルファーで上肢の腱へ振動を与えて固有感覚フィードバックを乱し、硬さの異なるシャフトを打たせました。振動条件では硬いシャフトに対するリリース局面のグリップ速度調整が変化し、固有感覚情報が用具変化への運動調整に関わることを示しました。ただし、この研究は関節位置覚そのものを直接測ったものではありません。
そのため、「手首がこの角度にあると感じる」ことは有用な手掛かりですが、感覚だけを実測角度として扱うのは避けます。必要なら動画や三次元計測と照合し、自分の感覚と実際の位置の差を把握して使うのが安全です。