ゴルフの 「速度推定誤差」って 何?
知覚・速度推定
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まず答え
速度推定誤差は、ゴルファーが「このくらいの速さだった」と感じた速度と、実際に計測したボールやクラブの速度との差です。視覚だけでなく、打音や振動などにも感じ方が影響されるため、主観的な速さと実測値は同じとは限りません。
詳しい解説
速度推定誤差は、主観的に感じた速度と、計測器などで得た物理的な速度との差を指します。例えば実測では同程度のボール初速でも、打音や打感が違うと「速く出た」「遅く出た」と感じ方が変わることがあります。
ゴルフでは「速さの感覚」を一つの感覚器だけで決めているわけではありません。ボールの見え方、クラブやボールの動き、インパクト音、手に伝わる振動、過去の経験など複数の情報を組み合わせて推定します。このため、実際の速度が変わった場合の正しい知覚と、周辺情報によって生じた知覚の偏りを分ける必要があります。
Barrassらは、異なるボールとパターを使ったパッティングで、打音の特徴とゴルファーの主観評価を調べました。大きく鋭い音を出す条件は「硬い」「フェースから速く出る」と評価される傾向があり、インパクト音がボール速度の感じ方に関わることが示されました。つまり「速く感じた」だけでは、実測速度が同じ割合で上がったとは言えません。
速度推定誤差を見るときは、何の速度を推定したのかも重要です。クラブヘッド速度、ボール初速、グリーン上を転がる速度は別の量です。また「速そうに見えた」という順位評価と、mphやm/sで答える絶対的な速度推定も同じではありません。
実用上は、主観評価と実測値を同じ球で並べて記録し、「速く感じるのに実測は同じ」「実測も速い」のように分けます。主観と実測の差は感覚の校正材料にはなりますが、1回の差だけで感覚能力の良否を判定しません。