ゴルフ百科事典

左右の足で測るCOPは、何が違う?

地面反力・COP

あとで読む保存した記事へ →

まず答え

左右の足のは、それぞれの足の接地面の中で地面反力の合力がどこに作用しているかを表します。右足COPと左足COPは別々に動き、両足を合わせた総COPとも別です。左右の違いを見ると、各足の中で支え方や力の作用位置がどう変わるかを分けて確認できます。

詳しい解説

左右の足で測るCOP(圧力中心)は、それぞれの足の接地面の中で、地面反力の合力がどこに作用しているかを示す位置です。右足COPは右足の中、左足COPは左足の中の作用位置を表します。両足をまとめて計算する総COPとは区別します。

左右のCOPを同じ座標・同じ時刻で扱い、鉛直力を重みとして合成する例です。左3・右1なら合成COPは左のCOPに近くなります。両足が共通の水平面に接する条件の模式例で、3対1は推奨値ではなく、合成COPも身体重心とは別です。

このため、左右のCOP差は単純な『どちらの足に何%乗っているか』とは違います。左右荷重は各足が受ける力の大きさを表しますが、各足のCOPは、その足の中で作用位置がつま先・踵、内側・外側のどこへ移っているかを表します。たとえば左右の荷重割合が同じでも、右足では踵寄り、左足では前足部寄りにCOPがあることがあります。

ゴルフスイングを左右別のフォースプレートで測った研究では、右足と左足で地面反力が最大になる時期が異なり、各足のCOP移動は比較的小さい一方、左右脚が異なる役割を担うことが報告されています。またBallとBestは62人を2枚のフォースプレートで測定し、両足をまたぐCOPの移動には複数のパターンが存在することを示しました。つまり、左右の足は同じ動きを鏡写しに行うわけではなく、両足の力と作用位置を組み合わせて全体のCOPを作ります。

実用上は、①右足COP、②左足COP、③左右それぞれの地面反力の大きさ、④両足を合わせた総COP、⑤身体の重心(COM)を別々に読みます。『左COPが前にあるから左へ体重移動できている』のように一つの値だけで判断せず、スイング局面と・速度・球筋を合わせて評価します。

左右COPに全員共通の理想位置や軌跡があるわけではありません。クラブ、スタンス、体格、本人の運動戦略で変わるため、同じ人の良いショットと悪いショットで比較する方が安全です。