芝草品種・育種
バミューダグラスのTifgreen(328)って、どんな品種?
Tifgreen(ティフグリーン、Tifton 328)は、1956年にリリースされた不稔のハイブリッド・バミューダグラスで、暖地のパッティンググリーンを大きく変えた歴史的な品種です。「328」は開発時の系統番号で、正式な品種名はTifgreenです。
Tifgreenは、米国ジョージア州Tiftonの芝草育種から生まれたハイブリッド・バミューダグラスです。USDA-ARSによると、細葉のCynodon dactylonの選抜系統とCynodon transvaalensisを交配した不稔のF1三倍体で、1956年にリリースされました。USGAの資料では、開発段階の「Tifton 328」という番号が広く残りましたが、正式な品種名はTifgreenと説明されています。
当時の暖地のゴルフ場では、低く刈って均一なパッティング面をつくれるバミューダグラスが求められていました。Tifgreenは低く生育して横へ広がり、細く柔らかい葉、密な芝面、少ない種穂などを持つことから、主にパッティンググリーンで普及しました。USGAによると、一部のコースではティー、フェアウェイ、ラフまで使われた例もあります。
Tifgreenは種子を実らせないため、造成や補修は種まきではなく、ほふく茎などを使った栄養繁殖が基本です。また、長年使われる中で自然に異なるタイプが現れやすい性質も知られています。この変異から選抜された代表例がTifdwarfで、その後のウルトラドワーフ系統へつながる重要な土台にもなりました。
ただし、歴史的に重要だったことと、現在のすべてのグリーンで最適であることは別です。Tifgreenより低い刈高へ適応したTifdwarfや、その後のウルトラドワーフが登場しており、現在の選択では気候、刈高、冬季条件、交通量、管理方法などを合わせて比較する必要があります。品種名だけで一定のグリーンスピードや優劣を決めるものではありません。
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