ゴルフ百科事典

ゴルフ練習の「視覚的自己フィードバック」って何?

運動学習・視覚フィードバック

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まず答え

視覚的自己フィードバックは、自分のスイングやストロークを動画などで見返し、「自分ではこう動いたつもり」と実際の動きを照合する方法です。球の結果ではなく、実際にどう動いたかを自分の映像から確認するフィードバックです。

詳しい解説

視覚的自己フィードバックは、自分の動きを撮影し、その映像を自分で見て動作を確認するフィードバックです。運動学習では、球がどこへ行ったかという「結果」の情報とは別に、身体やクラブがどう動いたかを知る情報として使われます。

ゴルフでは、本人の感覚と実際の動きが一致しないことがあります。動画を使うと、たとえばアドレス、クラブや身体の位置、動作のなどを、記憶や感覚だけでなく外から見た映像と照合できます。ただし、動画に映った差がそのままミスの原因とは限らないため、球の結果やと切り離して断定しないことが重要です。

Guadagnoliらは30人のゴルファーを、動画を使う指導、言葉だけの指導、自主練習に分けて比較しました。直後のテストでは指導群が自主練習群より良くありませんでしたが、2週間後の遅延テストでは動画群が最も良い成績でした。動画フィードバックの効果は、その場ですぐ出るとは限らないことを示す結果です。

一方、60〜80歳の参加者がゴルフパッティングを学んだ別の研究では、自分のストローク映像を見せる記述的フィードバックだけより、次にどう修正するかを言葉で伝えるフィードバック、または両方を組み合わせた条件の方が学習成績で有利でした。つまり「動画を見れば自動的に直る」とは言えません。

実用上は、動画を見る前に確認項目を1つ決めます。たとえば「トップの位置」だけを見るなら、その項目と球の結果を数球分照合し、変化が繰り返し結果と結び付くかを確認します。毎球すべての形を採点するより、目的を限定し、最後は動画なしでも同じ動きや結果を再現できるか確かめる方が、フィードバックへの依存を減らせます。