ゴルフ百科事典

Xファクターの「開始値」って何?

身体運動・Xファクター

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まず答え

Xファクター開始値は、分析で決めた開始局面における骨盤と胸郭(または肩)の回旋差です。ただし「開始値」は統一された規格名ではないため、アドレス・トップ・ダウンスイング開始など、どの時点を開始としたかと計算法を必ずセットで確認します。

詳しい解説

Xファクターは、骨盤と胸郭(または肩)の回旋差を表す指標です。「開始値」は、その変化を追う区間の最初に置いた基準値を意味しますが、ゴルフ研究で全員共通の一つの正式な開始時点が決まっているわけではありません。

Xファクター変化量は、選んだ後の局面の値から基準値を引いた差です。トップ付近から初期ダウンスイング最大値への増加をストレッチとして扱う場合がありますが、全ての区間の差をストレッチとは呼びません。図の数値は推奨値や実測平均ではありません。

たとえばダウンスイングの変化を調べるならトップ付近を開始とする解析、全体を調べるならアドレスを基準にする解析があり得ます。したがって「開始値40度」だけでは不十分で、「どのイベントで40度だったか」が必要です。

Kwonらは熟練男性18人のドライバーを3D計測し、Xファクターを終了時、トップ、インパクト、最大値など複数イベントで算出しました。さらに同じスイングでも、水平面投影、機能的スイング面、3D相対回旋という計算法で値が有意に変わりました。

Brownらも19人の3Dドライバースイングで複数のXファクター算出法を比較し、イベント時の数値に有意差が出ること、方法間の対応が個人依存であることを示しました。したがって、開始値を別機器や別論文の値とそのまま横並びにするのは適切ではありません。

実用上は、①開始イベント、②骨盤と胸郭/肩のどちらを使うか、③投影面・回転計算法、④正負の定義、を固定します。開始値はその後のを計算する基準として有用ですが、値が大きいほど良いという単独の性能指標にはしません。