プロは 新しい クラブを、 何を 確認してから 試合で 使う?
選手テスト・実戦投入
まず答え
決まった合格基準が一つあるわけではありません。ツアーでは現在のクラブと比べて、打球データ、弾道、狙った球の出しやすさ、打感、コース条件への適合などを確認し、選手が実戦で使う利点を確かめてから投入します。
詳しい解説
プロが新しいクラブを試すときは、「新型だからすぐ替える」のではなく、今使っているクラブを基準に比較します。
Titleistが公開しているGTSドライバーのツアーテストでは、フィッターは新しい候補が選手にとって主観的にも客観的にも良い状態になることを重視しています。実際にLottie Woadのテスト例では、自分の通常時のクラブヘッド速度やボール速度を把握したうえで、新ヘッドの数値が期待値を上回るかを確認しています。つまり、測定値は重要ですが、数字だけで決めているわけではありません。
コースで必要になる球が出せるかも確認材料です。TaylorMadeが2022年の全英オープン前に公開したRory McIlroyの例では、2番ユーティリティアイアンをテストし、狙ったフェードをコントロールしやすいこと、スピンが安定することを確認しました。その後も実戦前のラウンドで使い、硬く速いセントアンドリュースのフェアウェイに合う選択肢としてバッグへ入れています。
このため、ツアーでの確認は大きく分けると、①現在のクラブより打球データに利点があるか、②狙った高さ・曲がり・距離を再現しやすいか、③見た目や打感に違和感がないか、④その週のコース条件で必要なショットに合うか、⑤練習場だけでなく実戦に近い状況でも使えるか、を重ねて判断する形になります。
ただし、全選手が同じ順番や数値基準で判定するわけではありません。メーカー公式資料で確認できるのは、測定値と選手の感覚、コース条件を組み合わせて判断する具体例です。「ボール初速が少し上がっただけで必ず替える」といった一律の基準にはできません。