ドナルド・ロスとは? ゴルフコース設計で 何を 残した 人?
ゴルフコース設計史
まず答え
スコットランド出身で米国を中心に多数のコースを設計・改修したゴルフコース設計家です。パインハーストNo.2、オークヒル、オークランドヒルズ、セミノールなどで知られ、自然地形を生かしながら、グリーン周りと攻略角度で考えさせる設計を多く残しました。
詳しい解説
ドナルド・ロスは1872年にスコットランドのドーノックで生まれ、セントアンドリュースでオールド・トム・モリスの下でも学んだ人物です。1899年に米国へ渡り、翌年からノースカロライナ州パインハーストでプロとして働きながらコース設計へ進みました。
World Golf Hall of Fameは、ロスが設計・再設計に関わったコースを約600と紹介しています。一方、USGAの近年の歴史整理では、原設計・9ホールからの拡張・改修を含め、ロスの関与を確認できるコースを410としています。数え方に差があるため、単一の数字を絶対視するより、米国の20世紀前半を代表する非常に多作な設計家だったと理解するのが安全です。
代表作にはパインハーストNo.2、セミノール、オークヒル、オークランドヒルズ、インバネスなどがあります。特にパインハーストNo.2は、ロスが長年にわたって手を入れ続けた代表作です。設計では、大規模な人工造成に頼らず土地の自然な起伏を生かし、グリーン周りの傾斜や入口、バンカー配置によって、同じホールでも次打の角度を考えさせる特徴が見られます。
USGAによると、1919年から1931年までの13回の全米オープンのうち8回がロス設計のコースで開催されました。100年以上前の設計でも現在の主要競技で使われ続けている例が多く、飛距離やグリーン速度が変わっても、角度・地形・グリーン周りによる戦略が機能し続けている点が大きな遺産です。