AIコーチが 「この ドリルで 改善した」と 判断するのに、 前後の 結果を 比べるだけでは 足りないのは なぜ?
AIコーチング・効果判定
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まず答え
前後で良くなっても、その原因がドリルとは限らないからです。慣れ、休息、計測誤差、球数、体調、別の練習などでも結果は変わります。ドリルの効果を判断するには、同条件の反復や比較条件を置き、「やらなかった場合」と比べる考え方が必要です。
詳しい解説
ドリル前より後のショットが良くなったとしても、それだけで「このドリルが原因で改善した」とは言えません。前後比較では、時間と一緒に変わった別の要因を切り分けられないからです。
米国科学・工学・医学アカデミーの『Reference Manual on Scientific Evidence』は、単純なpre/post、つまり介入前後の比較について、介入がなくても時間とともに結果が変わっていた可能性が新たな偏りになると説明しています。因果効果として解釈するには、「ドリルをしなかった場合に結果はどうなっていたか」という反実仮想を考える必要があります。
ゴルフでは、同じ選手でも数球打つうちにウォームアップが進む、直前のミスから自然に戻る、疲労が出る、弾道計測がばらつく、意識するポイントが変わるなど、ドリル以外の理由で前後差が生まれます。1球だけ良くなった場合は、偶然の影響も大きくなります。
AIコーチが効果判定するなら、前後の平均だけでなく、同じ条件で複数球を取り、ばらつきも見る、ドリルなしの比較区間を入れる、別日に再現する、元に戻したとき結果も戻るか確認する、といった方法が有効です。厳密な実験が難しい個人練習でも、「前より良い」から一段進めて、他の原因をどこまで排除できたかを記録すると誤判定を減らせます。