暖地型芝の 上に、 冬だけ ライグラスを まくのは なぜ?
芝種・ライグラス/オーバーシード
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詳しい解説
暖地型芝は暑い時期にはよく育ちますが、気温が下がると生育が止まり、地域によっては冬に休眠して褐色になります。そこで、休眠する暖地型芝の上へ寒い時期にも生育するライグラスを播く方法がオーバーシードです。
USGAは、冬季オーバーシードの主な利点として、緑色の外観を保てること、冬のプレーやカート交通をライグラスの芝被覆で受けられること、気温が適していればディボットから回復できることなどを挙げています。休眠中のバミューダグラスは新しい葉を作って傷を埋められないため、冬でも生育するライグラスがプレー面を補います。
一方、オーバーシードには代償があります。秋の播種準備と養生が必要になり、水や肥料、刈込みなどの管理投入も増えます。また春になると、残ったライグラスと再生を始めたバミューダグラスが光・水・養分を奪い合い、暖地型芝への移行が遅れたり、薄い場所が出たりすることがあります。
USGAが紹介する研究では、ライグラスをオーバーシードした区画で、春のバミューダグラスの再生が遅れる例も確認されています。そのため近年は、冬の緑色より年間を通じたプレー条件の安定や水使用量の削減を優先して、オーバーシードを減らすコースもあります。
実施時期も重要です。暖地型芝がまだ旺盛に伸びている時期に早く播くと競合が強く、逆に遅すぎるとライグラスの発芽・定着が遅れます。
つまりオーバーシードは、冬も緑にするためだけの作業ではなく、冬季の芝被覆とプレー性を確保する代わりに、春の移行や管理負担とのバランスを取る方法です。