昔の ゴルフ記録に、 今なら 当たり前の ショット統計が 残っていないのは なぜ?
記録・統計史
まず答え
記録する仕組みと項目が、時代やツアーによって違うからです。PGA TOURではShotLinkが2001年以降に大量の1打単位データを蓄積してきましたが、他ツアーでは同じ仕組みの導入がずっと後だった例もあります。空欄は「0」ではなく「当時は取得・保存されていない可能性」があります。
詳しい解説
昔の大会でもスコアや順位が残っていても、現在のような1打ごとの位置、残り距離、ピンへの近さなどが同じ粒度で残っているとは限りません。理由は、計測・入力・保存の仕組みが後から整備され、ツアーごとにも導入時期が違うからです。
PGA TOUR公式は、ShotLinkが2001年以降、PGA TOURで打たれたショットを記録・保存し、数千万打規模のデータを蓄積してきたと説明しています。現在はレーザー、位置計測、入力システムなどを組み合わせて1打単位の情報を扱えますが、こうした仕組みが存在しなかった時代には、同じ細かさのデータを後から作ることはできません。
また、同じPGA TOUR系でもデータ環境は一斉に同じになったわけではありません。Korn Ferry Tourでは2024年にShotLink SelectとTOURCASTのリアルタイムデータ提供が始まり、それ以前は選手自身が手作業で統計を記録する例があったとPGA TOUR公式が説明しています。つまり、年代だけでなく、どのツアー・大会だったかでも残る統計の範囲が変わります。
そのため、歴史データを比較するときは、空欄を0として扱わず、「未取得」「記録方式が違う」「定義が違う」のどれかを確認します。年代をまたいで比較するなら、両方の時代で同じ定義・同じ取得範囲が確認できる項目に絞る方が安全です。細かなショット統計がないこと自体は、その選手がその能力を持っていなかったことを意味しません。