ゴルフ百科事典

積雪の下で芝が傷むのは、寒さだけが原因?

冬季管理・オーバーシード

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まず答え

いいえ。冬の芝害は寒さだけではなく、長く続く氷による酸欠、雪腐病、融雪と再凍結に伴う障害、冬の乾燥など複数の仕組みで起こります。雪そのものは断熱材として芝を守ることもあるため、「雪があるほど傷む」と単純には言えません。

詳しい解説

冬に芝が傷んで春に茶色く見えても、原因を『寒さに負けた』だけで片付けることはできません。USGAが北米のゴルフ場管理者を対象にまとめた冬季障害では、氷による被覆、クラウンハイドレーション、乾燥、雪腐病などが主な原因として挙げられています。

休眠では生長点などが生きており、生育に適した条件へ戻ると芽が動きます。ウィンターキルで死んだ株は同じようには再開しません。図は概念の区別で、葉の色だけで生死を診断する手順ではありません。部分的に生き残った組織や周囲の株からの回復、播種等による再生は別に考えます。

雪は必ずしも悪者ではありません。USGAは、雪には冬の低温や乾燥した風から芝を守る断熱効果があると説明しています。一方、雪の下や融雪後に連続した氷層ができると、芝と外気のガス交換が妨げられ、長期間では酸欠(アノキシア)による障害が起こることがあります。ポアアニュアなどによって耐性にも差があります。

病害も別の原因です。雪腐病は低温期の芝を傷める病害で、長い積雪や被覆条件では被害が大きくなる場合があります。さらに、いったん融けた水が再凍結する条件や、雪がなく乾いた寒風にさらされる条件でも、別の冬季障害が起こり得ます。

そのため、積雪後に芝が傷んでいても、見た目だけで原因を決めません。どのくらい雪や氷が続いたか、氷が芝を密閉していたか、病斑があるか、排水や日陰の条件はどうだったかを合わせて確認します。雪は芝を守る面と、氷や病害を長引かせる面の両方を持っています。