ゴルフ百科事典

谷を吹く風と尾根を吹く風で、向きや強さが違うのはなぜ?

地形・局地風

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まず答え

地形が風を曲げたり、せき止めたり、狭い場所へ集めてさせたりするからです。尾根は一般風を受けやすく、谷は地形に沿って風向が変わりやすいうえ、昼夜の斜面加熱・冷却でも局地風が生まれます。

詳しい解説

ゴルフ場で風を読むとき、クラブハウスの風向や天気予報だけでは足りないことがあります。丘、尾根、谷は空気の流れを変形させるため、同じコース内でも風向と風速が違うことがあるからです。

晴れて風の弱い夜は地面が熱を失い、その近くの空気が冷えます。冷気が低い場所に流れたまると、同じコースでも谷が冷えやすくなります。数度の差や霜の発生を固定的に予測する図ではありません。

米国国立気象局(NWS)は、丘や谷が広域の風を大きく歪め、空気が丘を回り込むと風向が変わり、峠や狭い通路では風が集中して速くなることがあると説明しています。尾根を越える風では、地形の形や風向によって加速、下降流、渦、乱流が生じます。

谷では、周囲の斜面によって風が谷の向きへ導かれることがあります。さらに晴天時には、昼に斜面が温まると空気が上昇して谷側から斜面上方へ流れ、夜に斜面が冷えると冷たい空気が谷底へ下る局地風が生じます。そのため、同じ場所でも時間帯によって風向が変わることがあります。

尾根は障害物が少なく広域の風へ露出しやすいため、谷底より強い風を受けることがあります。ただし尾根の風下側では乱流や風陰ができ、単純に「高い場所ほど常に強い」とは限りません。谷でも地形が漏斗のように狭まれば局所的に加速します。

したがってコース上の風は、高さだけでなく、尾根や谷の向き、風上側の障害物、時間帯、広域の風向を合わせて見ます。ショット判断でもコース管理でも、1地点の風速を全ホールへそのまま当てはめない方が安全です。