14本いらない、コース改修もいらない FlingGolfが3000コースへ広がった理由
GOLF DNA編集部🌐

3行まとめ
- クラブ14本ではなく、専用の1本でゴルフボールを投げるように進むFlingGolf。
- 運営会社の公表では、2024年の2000コース超から2026年には3000コース・43カ国へ広がった。
- 理由として面白いのは競技そのものより、同じティー・同じホールを使い、ゴルフ場を作り替えずに既存客と同じ組で回れる設計だ。
ゴルフ場に新しい競技を入れる、と聞くと大がかりに思える。
専用エリアを作る。ルールを変える。新しい設備を置く。
ところがFlingGolfは、ほぼ逆の発想で広がってきた。
使うのはゴルフボールと、ボールを投げるように飛ばす専用の「FlingStick」1本だけ。フェアウェイもグリーンも、ホールもティータイムも普通のゴルフと同じだ。
運営会社New Swarmは2024年に、プレー報告が2000コースを超えたと発表した。2026年3月には3000コース、43カ国に達したとしている。
数字は会社側の自己集計で、独立監査された普及統計ではない。
それでも、この競技が面白いのは「新しいスポーツを作ったこと」より、「既存のゴルフ場をほとんど変えずに使えるようにしたこと」かもしれない。
競技を広げるために、ゴルフ場を作り替えなかった
FlingGolfは、通常のクラブでボールを打つ代わりに、1本のFlingStickでボールを飛ばし、最後はその道具でパットする。
運営会社は現在もコース運営者向けの案内で、同じホール、同じティータイムを使え、コース側の改修は不要だとしている。
さらに普通のゴルファーと同じ組で回ることも想定している。
ここが重要だ。
新競技を普及させるとき、普通は「競技人口を増やす」前に「場所を増やす」必要がある。
FlingGolfはその順番をひっくり返した。
すでに存在するゴルフ場を、そのまま競技場所にした。
ゴルフ客とFlingGolf客が同じ組にいる
この考え方は、かなり早い段階から実際のコースで試されている。
バージニア州のMassanutten Resortでは、運営会社の2024年記事によるとFlingGolfが1シーズン1500〜2000ラウンドほどプレーされるようになったという。
同施設側は、家族や友人の中で普通のゴルフをする人とFlingGolfをする人が同じ組で回る例を紹介している。
ここでもコースを専用化していない。
ゴルフをしない人を「別の場所へ案内する」のではなく、ゴルファーと同じ場所へ入れる。
これはゴルフ場の使い方としてかなり珍しい。
2000コースから3000コースへ
2024年10月、New SwarmはFlingGolfのプレー報告が2000コースを超えたと発表した。
2026年3月には3000コース・43カ国と公表している。
ここは慎重に見る必要がある。
これは協会や第三者調査会社の公式ゴルフ参加人口統計ではなく、運営会社が自社コミュニティなどから集めた数字だ。
「3000コースで常設採用されている」という意味でもない。
ただ、少なくとも2000から3000へと会社側の報告数が増えていること、2026年にもタイのリゾートなど新しい導入事例を発表していることは確認できる。
ついにはセントアンドリュースでも普通のゴルファーと同組
象徴的なのが2024年11月7日の1ラウンドだ。
FlingGolfのプレーヤー、ジョナサン・ベリンガムはセントアンドリュースのOld Courseで、普通のゴルファー2人とキャディーと同じ組で回った。
会社記事によれば、6037ヤードを47インチ、約119cmのFlingStick1本でプレーし、スコアは92だった。
もちろん、これはOld CourseがFlingGolfを恒常的な公式競技として採用した、という話ではない。
あくまで1回のプレー事例だ。
それでも、ゴルフの象徴ともいえる場所で「別競技の人が同じ組に入れる」ことを実演した意味は大きい。
出典:flinggolf.com(2・3・4)
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