18ホールで1365km 道路旅の途中にゴルフを置いたNullarbor Links
GOLF DNA編集部🌐

3行まとめ
- 豪州のNullarbor Linksは、CedunaからKalgoorlie-Boulderまで1365kmに18ホールを配置。
- 2019年のABC取材では、旅行者の滞在を伸ばす発想から生まれ、約1万7000件の有料スコアカード記録が報告された。
- 全ショットをティーアップする独自ルールと参加者の声から、この異例のコースが何を体験にしているのかを見る。
18ホールを回るとき、同じ敷地の中を歩き続けるとは限らない。
オーストラリアのNullarbor Linksは、2019年のABC取材で、CedunaからKalgoorlie-Boulderまで1365kmにまたがる18ホールのコースとして紹介されている。18ホールが一か所へ集まる一般的なゴルフ場とは違い、長距離の道路旅の途中にホールが置かれている。
なぜ1365kmに18ホールを置いたのか
ABCによると、共同創設者のAlf CaputoとBob Bongiornoが考えたのは、遠隔地を通過する旅行者に地域でより長く滞在してもらう方法だった。
これは「ゴルフ場を作った結果、観光客が何人増えた」と効果を測ったデータではない。確認できるのは、通過する旅行者に立ち寄る理由を作ることが企画の出発点だったということだ。
一般的なゴルフ場は、プレーヤーを一つの敷地へ呼ぶ。Nullarbor Linksは反対に、すでに道路を移動している人の旅程へ18ホールを置いた。この発想の違いが、1365kmという異例の形につながっている。
2019年時点で約1万7000件の有料スコアカード
2019年のABC取材で、コースマネージャーのCaputoは、料金を払いスコアカードを取得した記録が約1万7000件あると説明している。
ただし、これは第三者監査済みの利用者数ではなく、Caputoが示した有料スコアカード記録の概数だ。同じ人が複数回プレーした可能性もあるため、「1万7000人が利用した」とは扱えない。
それでも、1365kmに18ホールを散らす構想が、図面だけではなく、実際に有料で回られた記録を積み上げていたことは確認できる。
フェアウェイでもラフでも、毎回ティーアップ
コースの使い方にも独自ルールがある。
ABCは、自然環境への損傷を避けるため、フェアウェイでもラフでも全ショットでボールをティーアップすると伝えている。
環境を通常のコースへ近づけるだけではなく、プレー方法を現地の環境に合わせる。その考え方が、この一つのルールにも表れている。
「良いスコア」より、道中まで含めて楽しむ
2019年の取材に登場したカナダ人参加者は、整ったフェアウェイで完璧なスコアを狙う人向けというより、冒険や道中の体験を楽しむコースだという趣旨で話している。
これは一人の参加者の感想で、全利用者の評価ではない。ただ、1365kmに18ホールが散らばる構造とはよく重なる。ゴルフの途中に移動が入るのではなく、長い移動の途中にゴルフが入る。スコアだけを目的にすると見えにくいコースだ。
ゴルフ場を「18の立ち寄る理由」として見る
GOLF DNAでは、Nullarbor Linksの特徴を「長いコース」という記録だけではなく、ゴルフ場の置き方を逆転させた例として見る。
旅行者を一つのゴルフ場へ連れてくるのではなく、旅行者が通る道に18の立ち寄る理由を置く。そう考えると、1365kmという長さは単なる奇抜さではなく、企画の目的と結びついている。
約1万7000件という数字は2019年時点の取材情報であり、2026年現在の累計利用者数ではない。現在の料金や各ホールの運用条件も今回の記事では確認していない。
それでも、「18ホールは一つの土地に収めるもの」という前提を外すと、ゴルフは目的地だけでなく、旅の途中に人を立ち止まらせる仕掛けにもなり得る。Nullarbor Linksは、その考え方を1365kmという極端な形で見せている。
出典:abc.net.au
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