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9年前のパターがツアーで復活した理由

GOLF DNA編集部🌐

パターの形状と質感のイメージ
3行まとめ
  • 2014年発売の旧型ジェイルバードは、2023年にリッキー・ファウラーのキャディー私物から再注目された。
  • 選手間の模倣、3週連続で優勝者のバッグに入った出来事、メーカーの商品系列復活、2026年の現行派生までを追う。
  • 元祖バーサ・ジェイルバードは2014年に一般発売されたマレット型パターだ。

2014年に発売され、いったん市場の主流から外れたパターが、9年後にツアーでよみがえった。しかも復活の起点はメーカーの新製品発表ではない。リッキー・ファウラーのキャディー、リッキー・ロマノが持っていた私物だった。

旧型のオデッセイ「バーサ・ジェイルバード」が2023年に広がった流れを追うと、道具の流行がメーカーから選手へ一方向に流れるとは限らないことが見えてくる。

2014年発売、355グラムの旧型だった

元祖バーサ・ジェイルバードは2014年に一般発売されたマレット型パターだ。公式資料に残る標準仕様はヘッド355グラム、長さ33、34、35インチ。ロフト3度、ライ角70度だった。

発売後は注目を集めたものの、その勢いは長く続かず、ツアーや小売市場の主流から外れていった。正確な終売時期は確認できないため、ここでは「旧型」として扱う。

その旧型を持っていたのがロマノだった。後年の本人インタビューでは、チャーリー・ベルジャンのキャディーをしていた時代に、思いつきでジェイルバードを手に入れたと振り返っている。

ファウラーはキャディーの1本をほぼ複製した

2023年1月、ファウラーはロマノのジェイルバードを試した。気に入ったのはヘッド形状だけではない。17インチの長いスーパーストローク製グリップを装着し、ソールに20〜25グラムの鉛を加えた設定も含めて、近い複製をオデッセイへ依頼した。

長いグリップではあるが、腕へ固定するアームロックでも、体へ固定するアンカリングでもない。従来の標準仕様とは違う重量感と長いグリップを組み合わせた、ロマノの私物に近いセットアップだった。

ここから流行がもう一段広がる。ファウラーとラウンドしたウィンダム・クラークがそのパターを試し、オデッセイへほぼ同じ仕様を依頼した。完成後はロフトとライ角を自分向けに調整。クラークはそのパターを使って2023年5月のウェルズ・ファーゴ選手権を制した。

3週連続で勝者のバッグへ、でも3本は別仕様

そして6〜7月、ジェイルバードは一気に目立つ存在になった。

全米オープンはクラーク、翌週のトラベラーズ選手権はキーガン・ブラッドリー、その翌週のロケット・モーゲージ・クラシックはファウラー。3週連続で優勝者のバッグにジェイルバード系パターが入った。

ここを「同じパターが3週連続で勝たせた」と読むと、事実から外れる。

ブラッドリーはファウラーの真似をした選手ではない。2021年9月から独自にバーサ・ジェイルバードを試しており、2022年のZOZOチャンピオンシップでも同形状で優勝していた。2023年の仕様も長さ38.75インチ、全体重量655グラム、リストロック型グリップで、ファウラーとは別物だった。

直接の模倣の流れは、ロマノからファウラー、そしてクラークへ。ブラッドリーは別ルートから同じ旧型形状へ行き着いていた。その3人が3週続けて優勝者になった、というのが正確な構図だ。

選手側の流行がメーカーの商品へ戻った

2023年の再流行後、オデッセイは「ジェイルバード380」を限定で復活させた。2024年には新しいAi-ONEクルーザーにもジェイルバード形状を採用。こちらはヘッド380グラム、長さ38インチ、17インチグリップで、2014年の元祖とは仕様が違う。

さらに2026年9月9日時点で、オデッセイ公式のジェイルバード商品群には20製品が掲載されている。現行の「スクエア・トゥ・スクエア TRI-HOT ジェイルバード・クルーザー」は38インチ、385グラム。アクシェイ・バティアも2026年にブルームスティック型の派生仕様を使っている。

つまり、2014年の旧製品がそのまま残り続けたわけではない。残ったのはジェイルバードという形と、その周辺で生まれた長尺・重量級を含む複数の発想だった。

新製品の広告から始まった流行ではない。キャディーの古い私物を選手が真似し、別の選手がさらに真似し、3週連続で優勝者のバッグに入り、その後メーカーの商品系列へ戻っていった。

ジェイルバード復活の面白さは、9年前のパターが急に高性能になったことではない。ツアーの現場で古い道具が再発見され、選手ごとに作り変えられながら、もう一度商品になる流れを生んだことにある。

出典:PGA TOUR234567callawaygolfpreowned.comCallaway 技術・研究情報2GOLF.com

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ツアーで勝ってから市販化 Scotty Cameron「Phantom 9.5R」9月30日発売

3行まとめ
  • Scotty Cameronは2026年8月25日、PGA TOURで使われてきたプロトタイプを市販化した「Phantom 9.5R」を発表した。
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「ゼロトルク」は本当にゼロなのか

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  • 2026年、オデッセイとテーラーメイドは「ゼロトルク」を掲げる一方、スコッティ・キャメロンは「低トルク」と呼び、ゼロとは言わない。
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