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公営コース専用の全米選手権が消えた理由

GOLF DNA編集部🇺🇸

森と湖のあるゴルフコースのイメージ
3行まとめ
  • 1922年、全米アマが加盟クラブの選手に限られていた時代、公営コース利用者のためにパブリックリンクスが生まれた。
  • 1979年の資格開放で独自の使命が薄れ、2014年で終了。
  • 同時期に始まった2人1組のフォアボールは直接の後継ではなく、アマチュア競技を別の形で広げる選手権だった。

1922年、米国の公営コースでプレーするゴルファーには、全米アマチュア選手権へ進む道そのものが狭かった。

当時の全米アマは、全米ゴルフ協会(USGA)加盟クラブの選手に出場資格が限られていた。そこでUSGAが新たに始めたのが、全米アマチュア・パブリックリンクス(U.S. Amateur Public Links)だった。

ところが、その大会は2014年を最後に姿を消した。男子は89回、女子も38年続いた選手権である。

理由を「人気が落ちたから」と説明する一次資料はない。USGAが公式に示した理由は、もっと制度的だった。

1922年には必要だった「別の入口」

パブリックリンクスが生まれた1922年、公営コース利用者は全米アマの出場資格から外れていた。つまり、腕があっても所属先によって全国選手権への入口が違った。

パブリックリンクスは、その穴を埋める大会だった。

しかし1979年、USGAは全米アマと全米女子アマの出場条件を変更し、公営コースの選手にも門戸を開いた。

この変更で、パブリックリンクスが担ってきた「公営コース利用者に全国選手権への道を作る」という独自の役割は薄くなった。

USGAは2013年、内部検討の結果として、男女のパブリックリンクスを2014年で終了すると発表した。説明の中心にあったのは、アマチュア選手に広い出場機会がすでに用意され、創設時の使命が以前ほど必要ではなくなったことだった。

2014年、男子ではバイロン・メスが89回目にして最後の王者となった。女子ではアリス・ジョーが38年の歴史の最後を締めた。

消えた大会の代わりに、2人1組の新選手権

興味深いのは、USGAがパブリックリンクス終了だけを発表したわけではないことだ。

同じ2013年の発表で、2015年から男女の全米アマチュア・フォアボールを新設すると決めた。USGAの全国選手権としては1987年以来の新設だった。

フォアボールは2人1組で戦う。各選手が自分の球をプレーし、各ホールでは2人のうち良い方のスコアをチームのスコアにする。創設時は男子128組、女子64組が出場し、36ホールのストロークプレー後、上位32組がマッチプレーへ進む方式だった。

USGAは新設の理由として、アマチュア競技を支え成長させる取り組みであることに加え、アマチュア層でこの形式が人気を持つこと、2人で戦う楽しさやリスクと報酬を考えるショット選択を挙げている。

ここで重要なのは、USGA自身がフォアボールをパブリックリンクスの「直接の後継」とは呼んでいないことだ。

二つは同じ制度見直しの中で、終了と新設が同時に発表された。しかし、公営コース利用者という所属条件を引き継いだ大会ではない。

2026年もフォアボールは残っている

新設から11年後の2026年も、男女のフォアボールは続いている。

男子は128組、女子は64組。36ホールのストロークプレーから上位32組を選び、その後マッチプレーで優勝を争う基本構造も創設時から変わっていない。

出場資格には変化がある。男子のハンディキャップインデックス上限は創設時の5.4から、2025年大会以降は2.4へ引き下げられた。女子は創設時と同じ14.4以下を維持している。男子側の変更理由は、今回確認したUSGA一次資料では明示されていない。

1922年のパブリックリンクスは、所属クラブによる入口の差を埋めるために必要だった。1979年にその入口が開かれると、独自の使命は徐々に薄れた。

そして2015年、USGAは同じ枠をそのまま残すのではなく、2人1組という別の競技体験を持つ全国選手権を始めた。

公営コースの選手を救うための大会が終わり、チーム形式そのものを魅力にした大会が残った。92年に及ぶ制度の変化を見ると、USGAが組み替えたのは大会名ではなく、「誰のために別の全国選手権を置くのか」という理由そのものだった。

出典:USGA23456789

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