ティータイムなし、パス販売は1日45〜60人分 スウィーテンズ・コーブが「何度でも回れる」を売る理由
GOLF DNA編集部🇺🇸

3行まとめ
- スウィーテンズ・コーブは固定ティータイムを使わず、2026年は1日のパス販売を火〜木60人分、金〜日と指定月曜祝日は45人分に制限する。
- 朝に来場者を集めてスタートホールを割り当て、木〜日などは何ホールでも回れるオールデーパスだけを販売。
- 売上や待ち時間の改善を示す独立データはないが、「時間枠」ではなく「その日に受け入れる人数」を売る運営の仕組みと、2027年の拡張後も続ける計画を追う。
スウィーテンズ・コーブの2026年の運営には、固定されたティータイムがない。代わりに売っているのは、その日にコースへ入れる「パス」だ。
しかも木曜から日曜と指定の月曜祝日は、9ホール券や18ホール券ではなくオールデーパスだけ。何ホールで切り上げてもいいし、体力と時間が許す限り何度でも回れる。
無制限に回れるなら、むしろ混みそうに見える。ところが、この仕組みの肝は「時間枠を細かく売る」のではなく、「1日に受け入れる人数そのものを先に絞る」ことにある。
再プレーしたいのに、満員で回れない
総支配人のマシュー・アダムスキは、オールデーパスへ移った理由を、来場者がもう一度回りたくてもコースが満員で回れない状況があったからだと説明している。
そこで、敷地内に入る人数を制限し、その人数には一日を通してプレーする権利を売る方式へ切り替えた。
制度を最初に導入した正確な日は公開資料から確定できない。ただ、公式商品ページでは少なくとも2020年4月にオールデーパスが存在していたことが確認できる。
朝8時30分ごろに集め、スタートホールを割り当てる
2026年の公式FAQでは、来場者は朝8時30分ごろに集まり、その日のコース状況や運用について説明を受けた後、スタートするホールを割り当てられる。
つまり、「8時40分に1番から」という固定枠を全員に売るのではない。朝の時点で来場者を束ね、9ホールのどこから入るかを運営側が配置する。
1パスは1人分。販売上限は火曜〜木曜が1日60人分、金曜〜日曜と指定の月曜祝日が45人分だ。
この45人・60人は公式に示されたパス販売上限で、招待やイベントまで含めた物理的な最大在場者数を意味するわけではない。
「何度でも回れる」を人数上限で包む
オールデーパスは、少ないホールで終えても、何度も回ってもよい。アダムスキによれば、オールデーパスの来場者は通常27〜36ホールを回るという。
それだけの再プレー需要を受け入れながら、運営側はパス数を限定する目的を、過密の回避、プレー速度の維持、コース保全と説明している。
ここで重要なのは、オールデーパスだけを見て「無制限」と考えないことだ。プレー回数は自由でも、その日に売る入場権の数には上限がある。自由度を高める一方で、入口の人数は絞る。この二つを組み合わせている。
火曜・水曜だけは9ホール、18ホールも選べる
現行の販売方法には曜日差もある。木曜〜日曜と指定の月曜祝日はオールデーパスのみだが、火曜と水曜は9ホール、18ホール、オールデーから選べる。
なぜ火曜・水曜だけ短い券種を残しているのか。その直接理由は今回確認できた公開資料には書かれていない。
一方で、アダムスキは火曜・水曜も満員になり、週末を上回って週内で最も総売上が大きい日になったと説明している。この数字は運営責任者の自己申告で、監査済みの売上資料による検証ではない。
売上や待ち時間が改善した、とまでは言えない
この仕組みは、2026年時点で実際の予約制度として動いている。だが、制度導入前後の平均待ち時間、滞在時間、満足度、売上を同じ条件で比較した独立データは公開されていない。
したがって、「ティータイムをやめたから混雑が減った」「オールデーパスだから収益が上がった」と因果関係までは言えない。確認できるのは、運営側が過密回避などを目的に人数上限を置き、現在もその方式を採用していること、そして総支配人が27〜36ホールの再プレーや火曜・水曜の売上について前向きな結果を語っていることまでだ。
2027年の拡張後も、基本モデルは残す計画
2026年6月に発表された拡張計画では、2027年に新しいショートコースを追加した後も、週末を中心にティータイムなし、オールデーパス中心の基本運用を続ける予定だ。追加のゲストパスも計画されているが、新しい人数上限はまだ公表されていない。
スウィーテンズ・コーブが売っているのは、9ホールを一度回るための「開始時刻」ではない。その日にコースへ入り、自分のペースで滞在して回る権利だ。
そして「何度でも回れる」を成立させるために、自由にしたのはプレー回数、先に絞ったのは一日の来場人数だった。その設計が他のコースでも同じ成果を生む証拠まではないが、予約枠ではなく一日の収容人数から商品を組み立てるという発想が、スウィーテンズ・コーブの運営モデルを理解する芯になっている。
出典:sweetenscovegolfclub.com(2・3) / firstcallgolf.com / linksmagazine.com
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