グリーンの砂は「早く消える」が正解? 7年追ったら芝の下に差が出た
GOLF DNA編集部🇺🇸
3行まとめ
- 細かな目砂は3~4日で芝になじみ、粗めの砂より表面に残りにくかった。
- しかし7年試験では、細かい砂を使い続けた区画ほど表層が湿り、柔らかくなる条件があった。
- 球の転がりは測っていない。
グリーンに砂が残っていると、「今日はパットが難しそう」と思う。ならば、すぐ芝の中へ消える細かい砂を使えばいいのか。
短期的には、その考えにも理がある。ところがニュージャージー州の研究チームが7年間グリーンを追うと、表面から砂が見えなくなった後に、別の差が積み重なっていた。
3~4日で消える砂、4~7日残る砂
グリーンに薄くまく「目砂」は、芝の表面を整える管理作業だ。研究では粒の大きさが異なる3種類の砂を、クリーピングベントグラスのグリーンで2016年から2022年まで比較した。
最も細かい砂は、まいてから芝へなじむまで3~4日。中粗粒の砂は4~7日かかった。プレー中に砂が目立ちにくいのは、細かい方だ。管理する側にとっても、刈り込み時に表面へ残る砂が少ないのは扱いやすい。
でも、消えた砂はなくなったわけではない
問題はその先だ。穴あけをしない区画では、最も細かい砂を使ったグリーンの表層が、比較した砂の中で毎年もっとも湿っていた。中くらいに細かい砂も、粗めの砂との差がはっきりしたのは5年目以降。7年目には、細かな砂を続けた区画で水分が多く、表面も柔らかくなる傾向が確認された。
穴をあけて粗めの砂を詰める管理を組み合わせると、湿りやすさを抑えられる場合がある。ただ、最も細かい砂では、5~7年目にその対策でも差を消し切れなかった。穴あけ自体が一時的に芝の表面を乱すという負担もある。
「柔らかい=転がらない」ではない
ここをパットの速さと直結させたくなるが、この試験はグリーンスピードやボールの転がりを測っていない。細かな砂を使った区画は、芝の見た目の評価が良い場面もあった。「細かい砂は悪い」「だから遅い」と結論づける研究ではない。
見えてきたのは、ゴルファーがその日に感じる砂の邪魔さと、管理者が何年もかけて作る水分・硬さには、別の時間軸があるということだ。今日の砂が早く消えたから、それで仕事が終わるわけではない。
出典:acsess.onlinelibrary.wiley.com
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