米ゴルフ場のワニの胃袋を調べたら、虫とクモが主役だった
GOLF DNA編集部🇺🇸
3行まとめ
- 米ジョージア州のゴルフ場の池で、若いワニ30頭の胃の中を調べた。
- 食べ物の重要度では虫・クモ類が首位。
- 近隣の自然島のワニは甲殻類が首位だった。
池の縁にボールが止まった。拾いに行く前に気にしたいのは、ボールのライよりワニかもしれない。米ジョージア州ジェキル島のゴルフ場は、公式案内でもコースにアリゲーターがいることを伝えている。
そこで浮かぶ、ゴルフとはまるで関係なさそうな疑問。このワニたち、池で何を食べているのか?
胃袋から出てきた「意外な主役」
2023年に発表された研究では、研究者がジェキル島のゴルフ場の池にいる若いアメリカアリゲーターを捕獲し、胃の中身を採取した。食性の分析対象は30頭。約30キロ北にある、ゴルフ場のないサペロ島で調べられた64頭と比べている。
結果は、ワニという名前から想像する豪快な食事とは少し違った。食べ物の「相対的重要度」という指標で、ゴルフ場側の首位は昆虫・クモ類。魚が続き、甲殻類は少なかった。一方、サペロ島の首位は甲殻類だった。食べる生き物の種類が完全に入れ替わったのではなく、主役が変わっていたのだ。
この指標は胃の中の重量比そのものではない。「食事の何%が虫」という数字に読み替えてはいけないが、どの餌に強く依存しているかを比べる手がかりになる。
同じワニでも、池が違えば食堂も変わる?
ゴルフ場には淡水の池がある。研究者は、生息場所の使い方と、そこで出会う餌の違いが食性差の有力な説明だと考えている。コースの池は、ボールにとってはハザードでも、ワニにとっては毎日の食堂なのかもしれない。
ただし、これは同じ島をゴルフ場にする前後で比べた実験ではない。ジェキル島とサペロ島では環境が違い、調査年も11年離れている。だから「ゴルフ場を造ったから虫を食べるようになった」とは断定できない。ワニの健康や農薬の影響も、この研究では答えが出ていない。
ゴルフ場にワニがいるだけでも驚く。さらに胃袋までのぞくと、その池が野生動物の暮らしにどう入り込んでいるかが見えてくる。次に池を見たとき、水面の向こうが少し違って見えるかもしれない。
出典:onlinelibrary.wiley.com / jekyllisland.com
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- 30の年間行動圏のうち27で、少なくとも一度はゴルフ場内の位置が記録された。
- 同じ芝生でも、人が使う時間と野生動物が使う時間は違う。