「試合に出ている=万全」ではない? プロ2大会、直前4週の負傷申告は4人に3人超
GOLF DNA編集部🌐
3行まとめ
- 2024年の男子・女子プロ大会で、出場者に直前4週間の不調を尋ねた。
- 負傷の訴えは男子55人中41人、女子48人中39人。
- スコアカードには映らない数字だ。
試合会場にいるプロに尋ねると、男子55人中41人、女子48人中39人が「直前4週間に負傷の訴えがあった」と答えた。テレビで見るスイングやスコアカードからは分からない数字だ。
2024年の男子「ヒーロー・ドバイ・デザートクラシック」と女子「アラムコ・チームシリーズ」で行われた別々のアンケートを、2026年に公表された研究が分析した。割合にすると男子74.6%、女子81.3%。どちらも、大会に出た選手の回答者だけで4人に3人を超える。
腰、首、手首――部位も数字に表れる
男子の回答者では腰の訴えが25.5%で最も多く、手首と背中上部が各20.0%。女子では首43.8%、腰39.6%、手首22.9%だった。心の不調も尋ねており、回答者のうち男子43.1%、女子79.1%が直前4週間に何らかの訴えを報告した。ただし、心の項目の回答人数は男子51人、女子43人と、負傷の項目とは異なる。
ここで大事なのは「訴え」という言葉。医師が診断したけがや病気の人数ではなく、本人が4週間を振り返って回答した症状だ。大会の最中ずっと負傷していた、という意味でもない。
男女差ではなく、見えないコンディションの話
女子の数字が男子より高いからといって、女子プロの方が負傷しやすいとは結論できない。大会もツアーも参加者も異なり、回答率は男子43.7%、女子45.3%。答えた人に偏りがあるかもしれず、体調が悪くて出場できなかった人は調査に入りにくい。研究者もこの限界を挙げている。
それでも、ゴルフを見る目は少し変わる。選手が競技に出ていることは、直近に不調がなかった証明ではない。好スコアの裏にも、身体や心のコンディションを抱えた時間があるかもしれない。数字が教えるのはプロ全体の『負傷率』ではなく、スコアだけでは選手の状態を読み切れないということだ。
出典:International Journal of Golf Science(2)
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