バッグを担いだのに、消費カロリー平均は手引き以下!? 18ホールの意外な数字
GOLF DNA編集部🌐
3行まとめ
- 上級者16人がバッグ担ぎ、手引き、電動手引きで各18ホールを歩いた。
- 活動時消費エネルギーの平均は手引き756kcal、担ぎ688kcal、電動663kcal。
- ただし運搬方法の差は小さい。
18ホール歩くなら、バッグは担いだ方が『運動した感』がある。では実際の消費エネルギーも、担いだ人が一番多いのか。上級ゴルファー16人に3通りで同じコースを回ってもらった研究で、平均値のトップは意外にも手引きカートだった。
担ぐ688、手引き756、電動663キロカロリー
リバプール・ジョン・ムーア大学などの研究チームは、ハンディキャップ5未満の16人(男性13人、女性3人)に、同じ18ホールのコースを3回プレーしてもらった。キャディバッグを自分で担ぐ、手引きカートを押す、電動手引きカートを使う、の3条件だ。各条件は別の日に行い、順序は無作為にした。
心拍数と活動量から推定した『活動時消費エネルギー』の平均は、担ぎ688±213キロカロリー、手引き756±210キロカロリー、電動663±218キロカロリー。平均だけなら手引きが担ぎを68キロカロリー上回る。重いバッグを背負った方が必ず数字が大きい、という予想は外れた。
ただし、この68キロカロリーを『手引きの方が痩せる』と読み替えてはいけない。研究者は運搬方法による差をごく小さいか小さいと評価している。16人の小規模な研究で、個人差も大きい。
一番しんどかったのは、やっぱりバッグ担ぎ
数字と体感がずれるのが、この話の面白いところだ。ラウンド後に聞いた主観的なきつさはバッグ担ぎが最も高く、電動手引きが最も低かった。電動手引きは平均心拍数も最も低い。一方、楽しさに統計上の差は見られなかった。
『一番しんどい』と『一番エネルギーを使う』は同じとは限らない。研究チームは、18ホールの活動時消費エネルギーを大きく左右するのはクラブの運び方より、コースを歩くことだと解釈している。
乗用カートとの差は、もっとはっきりした
その見方を考える材料が、別の研究にある。経験豊富な男性ゴルファー16人が、キャディーと一緒に歩く日と、キャディー運転の乗用カートに乗る日を比較した。バッグはどちらもキャディーが扱い、違いは主に自分の足で移動するかどうかだ。
歩行時は平均1万7007歩、活動時消費エネルギー880±279キロカロリー。乗用カートでは6274歩、456±155キロカロリーだった。ここでは歩数も消費エネルギーも、歩いた日の方が明確に多い。
では歩くとショットが悪くなるのか。この1ラウンド比較では、歩いた方が心拍数や体温、きつさは上がった一方、測定したキャリー距離、ヘッドスピード、ボール初速には差が確認されなかった。何日も続けてプレーした場合や、年齢・体力の異なるゴルファーでも同じかは、まだ分からない。
バッグ担ぎと手引きの平均値に驚いたとしても、結論は『押した方が必ず燃える』ではない。今回の二つの研究から見えるのは、運動量を考えるなら、まずバッグより歩くか乗るかに目を向けたいということ。日本のコースでは乗用カートの走行ルールもさまざまだから、研究の消費カロリーを自分のラウンドへそのまま当てはめずに読みたい。
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