リディア・コも国別対抗戦に出られない? 「世界選抜」が生まれた理由
GOLF DNA編集部🌐
3行まとめ
- 女子ゴルフの国別対抗戦は、各国の上位4人の世界ランキングで出場国を決める。
- そのためリディア・コのようなトップ選手でも、国が出場枠を取れなければプレーできなかった。
- 2025年に加わった世界選抜は、その穴を埋めて日本との3位決定戦にも進んだ。
リディア・コほどの選手が、国別対抗戦に出られないかもしれない。そんな大会の仕組みから生まれたのが、2025年の女子ゴルフ「インターナショナル・クラウン」に加わった世界選抜だ。
国別対抗戦なのに、8チームのうち1つだけ国名がない。初めて顔ぶれを見ると不思議だが、選考方法を知ると理由が見えてくる。
強い選手が1人いても、国は選ばれない
この大会は1チーム4人。2023年までは8チームすべてが国代表だった。出場国は、その国の世界ランキング上位4人の順位を合計して決める。
つまり、スターが1人だけいても足りない。国として4人がそろわなければ、その選手も大会に出られない。国の層の厚さを競う制度が、個人の強さを取りこぼしていた。
8つ目の枠を「世界選抜」に
2025年、LPGAは8か国制を「7か国+世界選抜」に変えた。世界選抜は、出場国以外の選手から、米州、欧州、アジア、アフリカ・オセアニアの4地域でそれぞれ世界ランキング最上位の1人を選ぶ方式だ。
選ばれたのはニュージーランドのリディア・コ、イングランドのチャーリー・ハル、カナダのブルック・ヘンダーソン、チャイニーズ・タイペイのシュ・ウェイリン。4人の国・地域はいずれも国代表の7枠には入っていなかった。
この例外がなければ、コを含む実力者は大会で見られなかった。大会が捨てたのは国別対抗戦ではなく、「国代表になれない強豪は出場できない」という制約のほうだ。
日本との3位決定戦へ
世界選抜は顔見せで終わらなかった。初年度から準決勝に進み、決勝進出は逃したものの、日本との3位決定戦に勝って3位になった。
日本代表には山下美夢有、西郷真央、竹田麗央、古江彩佳がいた。日本のように4人の層が厚い国と、国は出場できなくても個人では強い選手たち。異なる物差しで集まったチームが直接対戦したわけだ。
LPGAは2027年大会の開催地を発表した際にも、7か国と世界選抜の構成を案内した。国の強さを測りながら、国籍だけを理由に一流選手を外さない。国別対抗戦の「8番目の枠」は、その両方を成立させるためにある。
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