試合前に561球! ファウラーの「見えない練習」まで観戦できる時代に
GOLF DNA編集部🇺🇸
3行まとめ
- リッキー・ファウラーが試合前の3日間に練習場で打った561球を、PGAツアーが記録した。
- 新機能「TOURCAST Range」では、ファンもプロの1球ごとの弾道や球速、総球数を見られる。
- 映るのは試合の結果だけではない。
リッキー・ファウラーは、2026年4月のRBCヘリテージを前に練習場で561球を打った。月曜から水曜までの3日間にPGAツアーが記録した数だ。水曜だけで215球。翌日の初日は65で回った。
「頑張って練習したらしい」ではなく、何球打ち、どういう弾道だったかまで見える。プロの試合前の時間が、観客に開かれ始めた。
561球の先にあった「合わないアイアン」
ファウラーは初日を前に、アイアンの当たりや球筋が思うようにいかず、練習に時間を使ったとPGAツアーに話している。水曜日には約2時間、練習場で打ち込んだ。
もちろん、561球打ったから65が出たとは言えない。だが「調子を整えた」という短い言葉の裏に、何球試したのかが残る。試合の1打だけを見ていた頃には分からなかった、準備の厚みだ。
練習場の全ショットをファンが追える
この球数を記録したのは、PGAツアーが2026年3月のザ・プレーヤーズ選手権で始めた「TOURCAST Range」。大会週の練習場で打たれたショットを追跡し、キャリー、球速、最高到達点、打ち出し角、曲がりなどを表示する。1球ごとの3D弾道や、球がどこへ散ったかを示す図も見られる。
選手ごとの総球数や距離帯ごとの内訳も記録される。ツアーのウェブサイトと公式アプリからアクセスでき、セッションは保存される。観客は選手が何を試しているか、後から見返せるわけだ。
データの扉は、先に選手へ開かれた
いきなり観客にすべて見せたわけではない。2023年、PGAツアーは大会前の練習ラウンドで、選手が自分のティーショットの計測値をすぐ確認できるようにした。キャディーやコーチも、許可を得れば閲覧できた。使われたのは、競技の計測にも使うコース上のTrackManだ。
その3年後、練習場のデータがファンにも開かれた。ただし2023年のコース上の装置と、2026年の練習場の装置が同じ配置だとは公表されていない。大事なのは機械の台数より、数字を見る人が選手側から観客側へ広がったことだ。
野球なら試合前の打撃練習、ゴルフならレンジの1球。完成したスイングだけでなく、そこへたどり着く途中も見られる。次にファウラーが好スコアを出したとき、リーダーボードの数字だけでは足りなくなるかもしれない。
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