ゴルフ中継の鳥声、実は録音 見破ったのはバードウォッチャー
GOLF DNA編集部🇺🇸
3行まとめ
- 2000年、米CBSのゴルフ中継に足された録音の鳥声を、鳥好きの視聴者が見破った。
- 手がかりは、鳥の種類と季節・場所の食い違い。
- ただし昔の一件と現在の中継は別。
ゴルフ中継を見ているつもりが、バードウォッチングになっていた。
2000年、米CBSがゴルフ中継に加えていた録音の鳥声を、耳のいい視聴者たちが見破った。気づかれたのは、いかにも機械的な音だったからではない。そこで鳴くには、おかしな鳥だったのだ。
鳥の声にも「いつ、どこで」がある
舞台のひとつは、ケンタッキー州で開かれた2000年の全米プロ。中継では、真夏にノドジロシトドの声が聞かれた。
名前だけ聞くと、どこがおかしいのか分からない。コーネル大学鳥類研究所の解説によれば、この鳥は主にカナダで繁殖し、北米の東部や南部では冬におなじみの鳥だ。鳥に詳しい人は、鳴き声を聞くだけで種類だけでなく、季節や場所とのつじつままで考えられる。
ゴルファーが画面に映ったクラブの違いに気づくように、鳥好きは背景の声の違いに気づく。制作側が何げなく添えた音にも、詳しい視聴者がいた。
同年9月、CBSは録音の鳥声をやめる方針を示した。
では、今聞こえる鳥も録音なのか
そこは別の話だ。2000年に起きたことだけで、その後の中継まで録音だとは決められない。
2025年5月、CBSのゴルフ解説者マーク・イメルマンは、番組「Awful Announcing Podcast」でマスターズの鳥声について尋ねられ、録音を足しているという見方を否定した。
疑う声をよく聞くため、リハーサル中にカメラ班へ鳥を探してもらったこともあるという。モニターにはタカやショウジョウコウカンチョウ、マネシツグミなどが映った。自身もピンフラッグの上に止まった青い鳥の写真を投稿している。
これは解説者本人の説明であって、すべての放送音源を検証した結果ではない。それでも、昔の珍事件を根拠に「今も全部つくりもの」と話を広げるのは早い。
同じ中継で、違うものを楽しんでいる
この一件が面白いのは、録音がばれたことだけではない。同じ番組の、まったく違うところを楽しんでいる人がいることだ。
片方は選手のクラブ選択を見て、もう片方は聞こえた鳥の種類を確かめている。ゴルフ番組の視聴者が、全員ゴルフだけを見ているとは限らない。
出典:Golf Digest / washingtonpost.com(2) / allaboutbirds.org / awfulannouncing.com
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