5カナダドルのグリーンジャケット、元の持ち主不明でも約14万米ドルで落札
GOLF DNA編集部🇨🇦
3行まとめ
- 5カナダドルで買われた本物のグリーンジャケットが、元の持ち主不明のまま2017年に13万9349米ドルで落札された。
- 英国のゴルフ記者は保有中、年に一度マスターズのテレビ観戦で袖を通していた。
- 古着店の値札と競売の値段の間には、所有者と通貨の違い、消された名前という謎がある。
1994年、トロントの古着店Goodwillで、オーガスタ・ナショナルのグリーンジャケットが5カナダドルで買われた。それから23年後、2017年4月8日の競売でついた値段は13万9349米ドル。ところが、最初に誰が着ていたのかは、競売当時も分からなかった。
本物のジャケットであることはオーガスタ自身が確認していた。偽物だから来歴があやしい、という話ではない。本物なのに、持ち主をたどる手がかりが欠けていた一着だった。
本物でも、名前は残っていなかった
Golf Canadaに掲載されたCanadian Pressの記事によると、古着店で見つけたのはカナダのメディア関係者。競売会社Green Jacket Auctionsの共同経営者ライアン・ケアリーは、その人はジャケットの正体を分かって買ったと説明している。
一方、元の持ち主の名前は切り取られていた。Yahoo Sportsの2017年の記事でも、オーガスタは真贋を確認したものの、それ以上の情報は示さなかったと報じている。トロントの古着店までどうやって来たのか。名前を消した理由は何なのか。確かめられたのは、オーガスタの品だというところまでだった。
英国記者は、テレビ観戦のために着た
その後ジャケットを手にしたのは、英国のゴルフ記者ドミニク・ペドラーだった。UPIは2017年、ペドラーが自身の記事に書いた使い方を紹介している。
年に一度、マスターズをテレビで見るときに袖を通す。妻はその間、桃の焼き菓子ピーチコブラーを作る。優勝して授かったわけではないグリーンジャケットが、こんな観戦の装いになっていた。
ペドラーが保有していた一着は、2017年に競売へ出た。Yahoo Sportsによれば、残り15分で入札額は4万8841米ドルから13万9349米ドルへ上昇した。最後に落札した人と、古着店で5カナダドルを払った人は同じではない。通貨も違うので、単純に「5ドルが14万ドルになった」という投資の成功談にはできない。
誰の物か分からないことも、関心を集めた
ケアリーはCanadian Pressに、同社が扱った会員用グリーンジャケットは通常2万米ドル程度か、それ以下だったと説明した。今回の値段との差は大きいが、これは競売会社の経験談であり、グリーンジャケット全体の相場を示す統計ではない。
彼はまた、古着店で見つかった経緯や名前が消された謎が、買い手の関心を高めたとの見方を示している。来歴の欠落が高値の原因だったと証明されたわけではない。それでも、この一着では「誰が着たか」だけでなく、「なぜ分からないのか」も売り物の物語になった。
高額な記念品なのに、有名選手の名で説明できない。1994年の値札と2017年の落札額を並べたとき、数字の差と同じくらい気になるのは、その名前のない部分だ。
出典:golfcanada.ca / upi.com / sports.yahoo.com / Golf Digest
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