ラフなのに、フェアウェイより飛んだ!? 7番アイアン「28ヤード差」の落とし穴
GOLF DNA編集部🇺🇸
3行まとめ
- 同じ選手が同じ約7.6cmのラフから7番アイアンを打ち、キャリーは161ヤードと189ヤード。
- 長い方はフェアウェイからの平均飛距離さえ超えた。
- 芝の高さだけで番手を決めず、ボールの沈み方も見る理由がここにある。
ラフに入った。『飛ばないはず』と大きい番手を持つ。ところが、次の1打はグリーンの奥へ——。そんな嫌な予感が、実験の数字になっている。
2015年の芝研究で、同じ上級者が同じ7番アイアンを使い、同じ約7.6cmに刈ったラフから**161ヤードと189ヤード**のキャリーを記録した。差は28ヤード。しかも189ヤードは、その選手のフェアウェイからの平均164.8ヤードより遠い。『ラフなら短くなる』だけでは説明しきれない一打だ。
草の長さは同じ。ボールの居場所は違う
研究者たちは、ショット前のボールを撮影して、芝の上にどれだけ見えているかを調べた。約7.6cmのケンタッキーブルーグラスでは、ボールの露出が**66%のライも、9%のライも**あった。同じ高さに刈られたラフでも、球が浮いているように見える場所と、草に埋もれた場所がある。
だから『ラフは7.6cm』と聞いても、クラブがボールにどう届くかまでは分からない。フェースと球の間に草が入り、スピンが減ると、いわゆるフライヤーのように予想より遠くまで飛ぶ場合もある。一方、芝にクラブの勢いを奪われれば飛距離は落ちる。研究者は、今回の長短2球を特定の露出率と一対一に結びつけてはいない。
距離表ではなく、見る順番を持ち帰る
この実験で、約7.6cmのトールフェスクやケンタッキーブルーグラスから打った球は、平均バックスピンが約25%減った。だが『この深さなら何ヤード引く』という万能の計算式にするのは早い。打ったのは男性2人、クラブは7番アイアンだけ。使ったのは低スピンの2ピース球で、芝の種類やボールが違えば結果も変わり得る。
次にラフへ入れたら、草丈を見たあとで**ボールがどれだけ見えているか**を見てみたい。さらに、フェースと球の間に草が入りそうか考える。『深いから大きい番手』と即決する前の、ほんの数秒だ。
同じラフから161ヤードと189ヤード。怖いのは草の高さだけではない。ボールがそこに**どう座っているか**だ。
出典:doi.org / golfdom.com
関連記事
グリーンを転がしたら、病害指標が75%低下!? ローラーの仕事は「速さ」だけじゃなかった
3行まとめ
- グリーンをローラーで転がすと、芝を傷めそうに見える。
- 米国の試験では、転がした区画で芝の病害指標が対照区より47%、75%低い年があった。
- 別の試験では特定の殺菌剤散布後10分以内に転がしても薬効低下は確認されず。
水の酸素は増えた。でも芝は良くならなかった ナノバブル散水3年試験
3行まとめ
- 酸素ナノバブル水は、通常水4〜7mg/Lに対して12〜14mg/Lまで酸素化できた。
- しかし2019〜2021年の砂主体ベントグリーンでは、根域酸素の上昇は1年だけで、測定した芝の健康指標は改善しなかった。
- 「水に酸素を入れられる」ことと「芝が良くなる」ことは、同じではなかった。
グリーンに紫外線、病害が最大8割減!? 農薬なしで2年試した結果
3行まとめ
- ドイツの試験グリーンで、農薬を使わずUV-Cを主に週3回照射した。
- 高線量で病害の重症度は46〜81%低下。
- ただし年や測り方で差があり、病気は消えていない。